契約前に知っておきたいWiMAXのデメリットまとめ

契約前に知っておきたいWiMAXのデメリット-min

3日で10GB以上容量を使うと制限があるものの、比較的通信速度制限もゆるく、多くのユーザーが契約を検討しているWiMAX(ギガ放題プラン)。

当然メリットもあればデメリットもあり、契約を検討するも、いざ契約を交わして大丈夫か不安というユーザーも少なくありません。

では、実際のところWiMAXにはどんなデメリットが有るというのでしょうか?

また、契約する際に気をつけたい注意点や、WiMAX以外での契約を検討している人に向けた通信サービスプランも合わせてご紹介していきます。

ぜひ、WiMAXを契約する際の参考としてみてくださいね。

WiMAXのデメリットとは?

WiMAXを扱う通信会社の公式ページを見てみると、デメリットの部分に目を伏せ、メリットばかり謳われているところが多いですよね。

そのため、WiMAXを契約するにあたり、不安を抱くユーザーも少なくありません。

では、実際のところ、どんなデメリットがあるのでしょうか。

また、そのデメリットは、実際にWiMAXを利用するに当たりどこまで支障をきたすものなのか見ていきましょう。

理論上の速度を期待していると、肩透かしを食らう

WiMAXは、外出先でも利用できるモバイル通信プランの一つとして、非常に重宝する契約プランです。

通信制限もギガ放題プランに入っていれば、3日で10GB以上使用しないことと、LTE・4G回線を使わなければ大丈夫。

ざっくり計算してみても月間トータル100GBも使えますし、LTE回線以上に便利という印象さえ伺えます。

ただし、WiMAXは、LTE・4G回線と比較し電波が繋がりづらい側面を持っています。

その理由は2つ。

2.4G Hz帯/5GHz帯の電波を使っているため

WiMAXは、2.4G Hz帯/5GHz帯の電波を使って、ネット通信を行っています。

そのため、他の一般家電(例えば電子レンジ、テレビなど…)が発する電波と周波数が混線し、若干繋がりづらくなってしまうのです。

当然、繋がりづらいということは、理論値上の速度が出ないということを意味しています。

もちろん、WiMAXも昔と異なり、日々進化し速度も上がってきていますが、やはり、安定性という意味合いではLTE・4Gが優勢と言わざるを得ませんね。

WiMAXの電波は真っ直ぐにしか飛ばないから

実は、LTE・4G回線は障害物をするりと交わし、電波を飛ばすことが可能なため、電波が全く届かないエリア以外は、大体電波が繋がります。

ちなみにLTE・4G回線(特に3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)が使用するプラチナバンド)が通信を送る電波は、700MHz~900MHz帯です。

この数値が低いほど、より電波が遠いところに早く飛ばすことが出来ます。

しかも、山間部やビルなどの障害物をするりと交わし、目的地まで電波を飛ばしてくれるというのですから、安定性が増すのは納得!

一方、WiMAXは、電波がまっすぐしか飛ばないため、山間部や障害の多いところではかなり繋がりが悪くなる場合があります。

しかも、ドコモ・au・ソフトバンクのような、エリアカバー率でも負けているため、やや安定性に欠きます。

そのため、理論値上の期待をもってWiMAXを契約すると、『こんなはずではなかった』と後悔してしまうことになるのです。

理論値上のスピードが出ないからといって、期待はずれとは言えない

確かに、安定性もスピードもLTE・4GにWiMAXは負けてしまうかもしれません。

その点においては、認めざるを得ない事実です。

しかし、問題なのは、体感上のスピード競争では無く、動画配信やオンラインゲームなど、様々なネットサービスを快適に楽しめるかどうかにあります。

つまり、安定性の問題はあるとしても、スピードだけに関して言えば、理論値上の速度が体感できなかったとしても、全く問題は無いのです。

なぜなら、そこまでのスピードを、動画配信もオンラインゲームも求めていないからです。

ちなみに、それぞれに求める通信速度の推奨スペックはこちら

動画配信サービス 各社によって違いはあるも5Mbpsあったら問題なし
オンラインゲーム 一般的なゲームなら5Mbps、リアルタイムの格闘ゲームなどは10Mbps

さて、これを見て、皆さんはどう思われますか?

わずか10Mbpsの通信速度さえあれば、動画配信もオンラインゲームも快適に楽しむことが可能なんですよ!

それなのに、何百Mbpsの通信速度を求める必要があるでしょうか?

確かに、自宅のPCを使って、様々なネット処理を同時並行でいくつも行うヘビーユーザーなら、固定回線の速度がほしいという意味も分かります。

しかし、WiMAXを利用して、外出先で、同時並行であれやこれやとネット配信を行うことってそんなにありませんよね、

つまり、極端な話、多少通信速度が理論値に達していないとしても、落胆する必要は無いのです。

それ以上に落胆するとするなら、安定性の問題ですが、これは、WiMAXの性質上どうにもならない部分もありますし、そもそも基地局の問題もあります。

基地局で対応できる数が、ユーザーの使用率を下回れば、安定性に欠いてしまいますし、その点においては、通信会社の選び方で変わってきます。

確かに安定性の問題は重要ですが、理論値通りに通信速度が出ないからといって、落胆する必要は無いということだけは知っておいてくださいね。

意外とWiMAXが使えないエリアが広い

先程のスピード(理論値)の問題以上に深刻なのは、エリアカバー問題にあります。

とにかく、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と比較すると、エリアカバー率が悪く、意外とWiMAXが使えないエリアが広いです。

その多くは地方や山間部で。結構『×』判定がくだされているエリアが広いので、注意が必要。
とにかく、自宅周辺及び外出予定先のエリア判定を必ず確認してから、契約するかどうかを決めましょう。

間違って、WiMAXが便利だからと、エリア判定も確認せずに契約してしまったら、それこそ後の祭り…

最悪全く繋がらないことが後日判明し、無駄に2年(または3年)もの間、月額料金を溝に捨てる事になりかねません。

何があっても、必ずエリア判定だけは確認してくださいね。

地下街では圧倒的に繋がりにくい

WiMAXの最大の弱点は、地下街など障害がある建物での繋がりにくさにあります。

これに関しては、LTE・4G回線に太刀打ちできず、最大級のデメリットと言えます。

ただ、考えてみてください。

24時間365日地下街にいますか?

せいぜい地下街にいる時間帯って、地下鉄に乗車しているときと、地下街でショッピングしているときくらいですよね。

まぁ、その他にも地下街を渡り、地上の混雑を回避して通行したいときなど、いろいろあるかもしれませんが、ある程度限られた時間に違いありません。

なので、ちょっとだけ我慢すれば、この問題はクリアできるはずです。

もちろん、WiMAXも手をこまねいているわけではありません。

LTE・4Gが使えるオプションプランも用意していますし、基地局を増やし、つながり安さも徐々に改善はしています。

LTE・4G回線を使えば、当然7GBの通信速度制限に適用されてしまいます。

最悪地下街でLTE・4G回線を使ってネット通信を7GB以上楽しんでしまえば、一気に速度制限に遭ってしまい、WiMAX利用にも支障をきたしてしまいます。

ただし、緊急避難的に使うだけであれば、まず7GBを月間で超えることはありません。

使いすぎに注意することが大前提なら、対策は十分立てられるので、そんなに心配はしないでくださいね。

専用ルーター(モバイルルーター)を持ち運ばなければならない

WiMAXを利用するに当たり、目に見えて面倒が増えていると感じるのは、モバイルルーターを余分に持ち歩ことと言えます。

もちろん、モバイルルーター自体、かなり小型で名刺サイズに近いサイズの機種がほとんどなので、ポケットに入れて持ち運べば問題はありません。

ただ、スマホとモバイルルーターを2台持ち歩くことになるわけですから、その分、負荷はかかりますよね。

スマホとモバイルルーターの2台を持ち歩くことと、月額料金を引き下げて使うことと天秤にかけて、それでも面倒と思えば、契約しないほうが得策です。

逆に、多少の負荷なら許容範囲と受け入れられるのであれば、契約をおすすめします。

まぁ目に見えてわかるデメリットとはいえ、それほど大したことではありませんので、あまり気にしないでくださいね。

2年契約・3年契約を求められる

これは、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)にも見られるデメリットの一つ。

多くのWiMAX契約プランでは、キャンペーンと称して大幅値引きや特典をつけている代わりに、2年契約・3年契約を条件にしているところが多いです。

そのため、一度契約してしまうと、なかなか契約を切ることが出来ず、負荷がかかってしまうなんてこともあるので注意が必要です。

例えば、先程お話した、エリア判定を忘れて、自宅周辺が繋がらないのにもかかわらず契約して、損をしていくという話もその一つ。

単純に1ヶ月程度の損で済めば、『失敗したなあ…』と笑い話で済みますが、2年契約・3年契約という縛りがあるからこそ、冗談では済みません。

一つ間違えば、生活に支障が出てしまう大惨事に見舞われるだけに、WiMAXの契約は慎重にしなければいけないのです。

間違っても、すぐに最新機種に目移りしてしまうような人は、3年契約は結ばず、2年契約のギガ放題プランを契約するよう心がけましょう。

3年契約縛りの場合、違約金も大きくなりますしかなり痛手となってしまいますよ。

以上が、WiMAXを契約する上で把握しておいてほしいデメリットです。

確かに、LTE・4G回線の利用と異なり、WiMAXは、安定性・通信速度、エリア判定が狭い、3年契約縛りがあるといったデメリットはあります。

しかし、エリア判定で『×』となっている地域に住まいのユーザーを除き、大抵のユーザーは納得して契約する分には大きな問題とはなりません。

なので、想像以上に不安がらずに、WiMAXの利用を検討してみてください。

きっと、そんなに心配するほどではなかったと、後で笑い話になるはずですよ。

WiMAX契約で注意することは?

WiMAXのデメリットを知った上で、利用できると判断し契約に進んだ場合、契約上でも注意してほしいことがいくつかあります。

では、その注意事項を4つご紹介していきますね。

キャンペーンに振り回されすぎない

各通信会社ごとに、キャンペーン特典を付けて、WiMAXに契約を進めてきたりしますが、はっきりいって、それには裏があります。

先程にも少し触れたことですが、2年契約・3年契約を絶対条件として提示し、さらに、一部オプションプランへの契約も求めてきます。

これは、より契約数(固定顧客)を増やすことが最大の目的。

実際にキャンペーンと謳っている割には、トータルでそれほどお得でなかったということもあります。

なので、状況に合わせて、本当にその契約がベストの選択なのか吟味した上で契約を結んでください。

間違っても、ただ闇雲にキャンペーンに踊らされないように気をつけましょうね。

継続利用に自身がなければ必ず2年契約にする

先程から度々お話していますが、WiMAX(特にギガ放題プラン)は、大抵が、2年契約・3年契約を必須条件としています。

キャンペーンによる割引を実施している以上、1年単体で使わせてというのは無理な話で、こればかりはどうすることも出来ません。

なので、継続利用に自身がない人は、必ず3年契約では無く2年契約で契約してください。

なお、違約金に関しては、2年契約も3年契約も契約解除による違約金発生時期と金額は変わりないところが多いです。

例えば、UQmobileの場合、以下の通りになります。

2年契約時 13ヶ月まで19000円、14ヶ月~25ヶ月目が14000円、26ヶ月目のみ無料、27ヶ月目以降(自動更新後)は9500円
3年契約時 13ヶ月まで19000円、14ヶ月~25ヶ月目が14000円、26ヶ月目~27ヶ月目が9500円、38ヶ月目は無料、39ヶ月目以降(自動更新)が9500円

以上が、UQmobileの場合の違約金発生時期及び金額です。

結局、3年契約でも、26ヶ月目以降が多少異なるくらい(更新月だけ解除料無料になる)で、後は全く同じです。

とはいえ、更新月に契約を切ることだって出来るわけですし、9500円だって馬鹿ならないわけですから2年契約にしたほうが無難です。

もちろん、3年以降も契約することを前提に考えているなら話は別ですが、すぐに契約を切りたくなるような人は、2年契約にしておきましょう。

2年契約でWiMAXギガ放題プランはあるの?

なお、2年契約でもWiMAXギガ放題プランはあります。

UQWiMAX(UQmobile)『UQ Flatツープラス ギガ放題(2年)』なら、ギガ放題の魅力を得ながら、2年契約で利用可能です。

ぜひ、2年契約の際には契約候補の一角に入れてみてくださいね。

エリア判定は必ずチェックする

先程もお話したことですが、エリア判定を確認せずに、利用契約を結んでしまったら、最悪、繋がらないのに契約を続行しなくてはいけなくなります。

もちろん、解約すれば、ずっと料金を支払わなくて済みますが、結局、高額の違約金が発生するので大損することに変わりありません。

こんな凡ミスで、高額の違約金が発生するなんて、目も当てられません。

なので、必ず、自宅周辺及び、外出先予定のエリア判定をチェックし、判定が『◯』であることを確認してから、契約を交わしましょう。

WiMAX上の理論値データにふりまわされない

先程もお話したとおり、WiMAXの各契約プランで発表されている通信速度・機能は、理論値によるものであり、絶対とは限りません。

なので、その理論値にふりまわされて契約しても全く意味がありません。

大事なのは、何を目的にWiMAXを利用しようとしているかです。

通信速度が理論値に達していなくても、利用目的が満たされていたら問題はありませんよね。

なので、安定性や通信速度など、皆さんの利用目的に即しているかどうかを、第一に捉え、その上で各社のプランを吟味し契約を検討してください。

以上が主な、契約上の注意です。

契約上の注意にも気を配り、目的に沿ったプランを契約すれば、WiMAXは十分お得に利用できるので、深刻に不安がる必要はありませんよ。

WiMAX以外のおすすめ通信サービスは?

WiMAXで通信サービスが受けられないエリアも案外あるわけですし、それ以外を求めるユーザーも中にはいます。

では、そんな人たちにはどんなサービスがおすすめなのでしょうか?

それは、ネットでの申込みという限定条件はありますが、『NEXTモバイル』、『KINGWi-Fi』などが提供するポケットWi-Fiサービスです。

例えば、NEXTモバイルの場合、月額2760円で、20GBがネット通信できるので、非常に価格的にも安くおすすめ。

一方、ソフトバンクの回線を利用した『KINGWi-Fi』は、2018年8月にサービス開始されたばかりの通信サービス。

月額5500円と割高ですが、完全無制限で使えるのが魅力的。

ただし、それも、基地局次第では128mbsの通信制限をかける場合があるので、永遠に無制限というわけでもなく、要注意。

まぁ、それぞれ一長一短はありますが、プラチナバンド同様、安定性・通信速度が得られるのは魅力ですよね。

もちろん容量制限や価格の高さなどのデメリットもありますが、もし、WiMAXが使えないという方は、ポケットWi-Fiも検討してみましょう。

WiMAXはデメリットも理解して契約すれば大丈夫

WiMAXは、何度もいうようにデメリットが存在し、特に安定性において不安な部分も多々あります。

ただ、若干LTE・4Gに安定性は負けるものの、全く安定しないわけではありませんし、津新速度も普通に使う文には問題ありません。

残念ながら、エリア判定で使えないところが若干広いというデメリットがあるので、その点を確認した上で契約すれば、そんなに不安がる必要はありません。

今回は、WiMAXの不安を解消できるように、デメリットを中心にまとめ、契約上の注意やWiMAX以外の通信サービスもご紹介してきました。

ぜひ、これらの情報も活用し、賢くWiMAXを活用してくださいね。

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