今や、私達の暮らしにはあって当たり前とも言うべきインターネット。
フレッツ光を代表とする光回線、スマホ・携帯で主に活躍するLTE回線、そして、外出先でも主に使われているWiMAX2+回線…
実に多種多様な回線が私達のインターネットライフを支えてくれています。
しかし、多種多様の通信サービスが登場しているために、どのプランに契約すれば良いのかわからないという人も多いです。
そこで、今回は、光回線(フレッツ光)とWiMAX2+を徹底比較してそれぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
また、併せてそれぞれの魅力や、契約時の注意点も解説していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
目次
2つのインターネット回線の特徴
現在、携帯スマホユーザーが主に使う容量制限を持つLTE回線を除くと、インターネット回線として主流は光回線とWiMAX2+の二つの回線ですよね。
もちろんそれぞれ特徴があり、一長一短であるため、ユーザーによってはおすすめ度合いが変わってきます。
では、具体的に、光回線とWiMAX2+とでは、どのように特徴が異なるのでしょうか。
早速それぞれの特徴(メリット・デメリット)を見ていきましょう。
WiMAX2+
WiMAX2+は、自宅はもちろんのこと、外出先でも簡単にインターネットを楽しむことのできる通信端末です。
契約プランによって容量制限があるものも中には存在しているかもしれませんが、基本的に、LTE通信(スマホ・携帯)のような容量制限はありません。
容量無制限プランにさえ契約しておけば、一定料金で、自宅・外出先でインターネットを楽しめるWiMAX2+なのです。
では、そのメリット・デメリットを更に詳しく見ていきましょう。
メリット
出張が多いビジネスマン、時折海外旅行を楽しむ人たちなど、外出先でもインターネットを使いたいという人はたくさんいます。
そういう人たちは、どうしても光回線だと、自宅から一歩外に出た瞬間、インターネットが使えなくなるので非常に不便。
そこで、WiMAX2+が非常におすすめ。
ではそのメリットを3つご紹介していきます。
外出先での通信に便利
WiMAX2+の最大のメリットは、先程も少し触れましたが、外出先でさえも制限なしにインターネットが楽しめるという点です。
ポケットサイズのルーターを手にし、基地局から通信を受けることで、外出先からのインターネットが楽しめるので非常に便利。
常に自宅で、インターネットを楽しむ人なら、さほどメリットは感じないかもしれません。
しかし、無線で通信できるので、外出先でもラクラクネットにつなげることができちゃうのです。
近年「インスタ映え」という言葉が流行しているように、インスタグラムやTwitterなどで画像・動画配信しているネットユーザーは多数います。
そんな方たちが、外出先でおもしろ映像を撮り、SNSにアップする際には、どうしても外出先でのネット通信は必要となるでしょう。
そういった時に、WiMAX2+なら、外出先でリアルタイムで通信できるので非常にメリットを感じます。
宅内工事も必要なく、別途契約もせず手軽に開通できる
WiMAX2+のメリットは、単純に外出先でインターネットを楽しめるだけではありません。
どうしても光回線を導入しようとすると、宅内工事が必要となりますよね。
それは戸建てでも賃貸マンションでも同じこと…
その上、光回線の場合、一部の契約プランでは別途プロバイダ契約も必要となり、かなり手間隙かかります。
そのため、手続きも含め、光回線を導入するにあたって、実際に工事するまでの日数や諸経費も別途掛かり、けっこう大変だったりします。
ところが、WiMAX2+は、契約してから一週間ほどで、ポッケットサイズのルーターが届き、ちょっと簡単な設定をするだけで開通できるのです。
別途プロバイダ契約をする必要もありませんし、「こんなに気軽に開通できるの?」と驚くくらい簡単に開通できちゃいます。
これなら、特にインターネットに詳しくなくても、簡単な手続きだけで開通できて、インターネットを楽しめるので非常に便利ですよね。
利用制限が無い
これは、光回線でも同じことなので、比較したメリットというよりも、スマホ・携帯で多く用いられるLTE回線との比較したメリットと言えます。
特にスマホ・携帯に見られるLTE回線では、容量を使いすぎてしまわないように、容量制限が課せられています。
それぞれ契約プランによって異なりますが、当然、1ヶ月に使える容量を拡充したプランに契約するとその分、月額料金が跳ね上がってしまいます。
ところが、WiMAX2+では、容量制限無制限のプランがちゃんと用意されていて、料金もそれほど高くないので非常に安心して使えます。
確かに、3日間での使用量を10GB超えて使ってしまうと、翌日の18時~翌々日の2時までの間1Mbpsの速度制限が発生します。
これは、ネットワークの混雑を解消するためのものなので仕方ありません。
ただし、翌々日の2時を超えれば、また速度制限は解除されますし、1Mbpsだからといって極端に遅くなるというわけではありません。
YouTubeの標準映像が見られる程度の速度ですし、別途容量を追加する必要もありません。
外出先で、少しでも容量を気にせず格安にネット通信するなら、WiMAX2+は多大なメリットを与えてくれること間違いないしです。
自宅はもちろんのこと、外出先でも簡単で気軽につなげる事ができ、その上容量制限も比較的考えなくて良いのがWiMAX2+のメリットなのです。
デメリット
何かとメリットが生じ、光回線よりも優位性を感じるWiMAX2+といえる気もしますが、当然デメリットもあります。
では、早速WiMAX2+のデメリットを3つご紹介します。
建物や電磁波の影響を受け、通信が時折不安定になりやすい
WiMAX2+を利用する上でデメリットを上げるとするなら、モバイル通信であるがゆえに、建物や電磁波による影響を受けやすいことに尽きます。
先程もお話したとおり、外出先でも気軽にインターネット通信が受けられることはWiMAX2+最大の魅力です。
しかし、同時に無線でモバイル通信しているわけですから、有線による光回線とは大きく異なり通信速度が安定するとは限りません。
確かに、いくら無線通信だからといって、極端に遅くなり、何度もフリーズするといった現象は、そんなには発生しないでしょう。
あまりにもフリーズが頻繁に発生していたら、サービスそのものが成り立ちませんし、ユーザーからクレームが殺到してしまうだけです。
なので、WiMAXが全盛期だった頃とは大きく異なり、WiMAX2+では、通信速度の安定性もかなり改善されてきています。
ただ、近年は、携帯端末(スマホ・携帯、タブレット、携帯ゲーム機など…)を始め、様々な機器で通信が可能になっていますよね。
その上、電子レンジのように、電磁波を使う機器もあるため、建物の構造次第では、無線そのものの干渉を受けやすくなっています。
そのため、有線で通信を行う光回線とは異なり、モバイル通信主体のWiMAX2+では、通信速度という面ではどうしても安定しないのです。
その点においては、有線LANでネット通信を行う光回線に分があると言わざるを無いでしょうね。
エリアによってはつながらないところも…
WiMAX2+は無線ルーターを使い、基地局から電波を飛ばして通信している性質上、山間部などでつながらないエリアも実際にあります。
もちろん、技術・サービスの拡充に伴い、全国幅広いエリアで、WiMAX2+がネット接続できるようになりつつあるのが現状…
しかし、一方では、全くつながらないエリアも存在しているので、こればかりはどうすることもできません。
そのこともあり、残念ながら、環境が悪い場所では、仮にネットに繋がったとしても、たまにフリーズしてしまうこともあります。
例えば、スマホオンラインゲームを楽しんでいる途中、通信回線トラブルのため、ゲーム自体がフリーズ(またはリセット)することがあります。
光回線では、提供側のサーバーにトラブルが無い限り、ほとんどこのような現象は起こりませんが、WiMAX2+ではたまに発生してしまうのです。
まぁ、外出先でも利用できるメリットを考えれば、多少のデメリットは受け入れるしかありませんね。
契約時に2年(または3年)の縛りが発生する
WiMAX2+の場合、各通信会社で詳細は変わるものの、大体2年縛り(または3年縛り)を条件として契約しなければならないケースが多いです。
そのため、解約のタイミングを間違えると違約金が発生してしまい、かえって費用が発生するなんてトラブルもしばしば…
詳しくは別途解約金・違約金の項目で光回線と比較して開設していきますが、いずれにしても自動更新までされてしまうので、結構厄介。
WiMAX2+を契約する場合は、必ず解約のタイミングも意識した上で契約するようにしてくださいね。
光回線・フレッツ光
今も根強く支持を受け、多くのご家庭で導入されているフレッツ光。
近年ではケーブルテレビや電力会社なども、光回線を導入しているので、多少シェア率は異なってきていますが、それでも圧倒的にシェア率は高いです。
やはり、フレッツ光は、いち早く光回線を導入し、その実績を挙げてきたからこそ支持を受けているのでしょうね。
では、そんな光回線・フレッツ光のインターネット通信サービスとはどういうものなのか、メリット・デメリットを中心に、改めてご紹介していきますね。
メリット
主に宅内で利用する光回線によるネット通信。
その代表格の通信サービスとして、多くのネットユーザーがフレッツ光を利用しています。
では、フレッツ光を例に、光回線のメリットを3つ見ていきましょう。
安定した通信サービスを得られる
光回線・フレッツ光の最大のメリットは、安定した通信サービスを受けられることにあります。
もちろんフレッツ光のサーバーや、自宅の通信環境にも多少の影響を受けることはあるでしょう。
しかし、それでも比較的安定した速度で通信サービスを受けられるのは光回線ならではの強みです。
特に有線LANで回線をつないだ場合、その速度はWiMAX2+以上に安定します。
ビジネスでの利用を目的とし、かつ常時自宅で安定した通信サービスを受けたい人は、間違いなく光回線・フレッツ光がおすすめです。
速度制限が一切ない
光回線は、基本基地局から電波を飛ばして通信する無線通信とは異なり、宅内工事で光回線を引いて初めて通信できる回線です。
そのため、悪い言い方になるかもしれませんが、LTE通信、WiMAX2+とことなり容量を奪い合うことは一切ありません。
なので、安定したサービスを提供する上での速度制限を設ける必要がまったくないのです。
どうしてもモバイル通信を行う際に、速度制限は気にかけてしまいがちですが、光回線ならそのようなことは一切危惧し無くていいので非常に便利。
ちなみにスマホオンラインゲームも光回線を導入した自宅のWi-Fiを使えば、容量を気にすること無く楽しめるので重宝しますよ。
契約上の縛りが比較的軽い。
スマホや携帯を契約する際に、必ずと行っていいほど2年契約という縛りが発生していますよね。
これは、スマホ・携帯の料金を引き下げる代わりに、2年間の利用を求めているという制度なのですが、近年ではこの縛りはなくなりつつあるようです。
とはいえ、光回線を利用プランほど軽くなっているわけではなく、まだまだ、WiMAX2+のように2年(または3年)の縛りは発生し続けます。
一方、光回線(フレッツ光)では、2年割といった一部の割引プランや、工事費無料キャンペーンといった料金引き下げプランでしか2年縛りはありません。
そのため、極端に解約時期を意識して契約しなくてもそれほど支障はないので、安心して契約できるという点で非常にメリットを感じますね。
特にフレッツ光がおすすめな理由
私自身、いくつかインターネット通信サービスを乗り換えている経験があるのですが、やはり光回線なら断然フレッツ光がおすすめです。
こういう言い方は失礼かもしれませんが、どうしてもあらゆる面で、他のサービスは二番煎じという印象を受けてしまうのです。
それも仕方ありません。
NTTフレッツ光は、光回線以前に、インターネット通信事業がサービス開始した時点から先陣を切って進んできたのです。
ダイアルアップ通信、ISDN・ADSL、そして光回線と、日本国内でもインターネット通信技術は進化してきました。
その先頭に、常にNTTフレッツがいたわけですから、他が二番煎じとなってしまうのは致し方ありませんよね。
近年では、無料動画配信や、インターネット接続テレビサービスも多く出回っていて、インターネットを取り巻く環境も激震しています。
ただ、そのサービスも、NTT・KDDI・ソフトバンクという大手通信会社がコラボし開発に尽力したことがルーツ。
そして、この大手通信会社3社が、NHKや民法5局、そしてパナソニック・ソニーなどの一流企業を巻き込みインターネットTVが普及していった…
その背景がなければ、無料動画配信(YouTube・ニコニコ動画など…)はともかく、インターネットTVは誕生しなかったでしょう。
NTTフレッツ光もインターネットプロバイダーであるOCN・NTTぷららなどと提携し、インターネットTVとしてのサービスを展開しています。
そのサービスが、現在のひかりTV。
このようにNTTフレッツ光は、インターネットの先駆け的存在でもあったのです。
だから、他のサービスが料金の引き下げ以外で二番煎じになってしまいがちなのは仕方がありません。
そういう部分では、フレッツ光は安定したサービス期待できますし圧倒的おすすめです。
料金に関しては後ほどご紹介していきますが、特に強いこだわりがなければ、光回線はフレッツ光を検討してみてくださいね。
デメリット
安定した速度が出て、WiMAXより圧倒的にメリットがありそうに感じる光回線ですが、やはり、デメリット複数あります。
主なデメリットは、下記の通りです。
光回線の悪いところ
- 必ず自宅内に配線工事をしなければいけない。
- 自宅内でしかインターネットを楽しめない。
- 有線LANで機器をつないだ場合、配線が混雑してしまう
- 有線LANと無線LANが混在する場合、時に、無線通信が行えない場合もある
- 使用状況によっては、ルーターやプロバイダ料金など別途費用が必要となる。
以上が、主なデメリットで、結構デメリットが高い印象も伺えます。
特に大家族がインターネットを楽しむには、おじいちゃん・おばあちゃんの部屋や、お父さんの書斎、台所・リビング・子供部屋など回線を引く必要も…
近年は無線LANによって有線・無線関係なしに無線ルーターから回線を飛ばす事もできますが、どうしても混線しやすい傾向が見られます。
実際に私の家族でも起こったことですが、有線・無線を一つにまとめてインターネット通信を行おうとすると、無線LANのみ通信できませんでした。
これは、無線LANの電波干渉が招く一つの現象で、特に昔はこのような現象が多発していたという話をよく耳にしています。
もちろん、NTTフレッツ光は、比較的安定した通信速度を提供してくれるサービスです。
ただ、どんなに安定したサービスを提供してくれていても、各ご家庭の環境によってどうしても混戦してしまうことはあります。
現在は、通信技術が進み、このような現象は少なくなってきていますが、まったくないとは言い切れないのです。
そのため、モデムからの接続を有線LAN・無線LANそれぞれ別のポートから配線したほうが良いとも言われています。
例えば、モデムにHUBにはという複数の通信機器をつなげる機器をモデムとつなげ、それぞれの有線LANに接続。
一方、無線ルーターという通信機器をモデムの別口ポートにとつなげて、無専用に新たなポートを切り離して使用すると、混線が解消されます。
このような工夫も光回線では必要とされるのです。
配線による不具合も…
その上、賃貸マンションで暮らしているご家庭は、壁に配線を固定するのが難しい(壁に釘などを打ち込めず配線を固定できないため)場合もあります。
そういったご家庭では配線の場所一つ考えて設置しないと、線があるためにつまづきやすくバリアフリーでなくなる可能性も…
外出先でのネット通信は不可
そして、何よりも困る最大のデメリットは、外出先での通信が一切できない点にあります。
こればかりは、無線LANを使おうがどうしようがなんともなりません。
そもそも通信の拠点が自宅にあるわけですから、自宅から一歩先に出たら通信できないというのは当たり前の話です。
その部分は、拠点そのものを別途持つWiMAX2+では考えられない大きなデメリットとも言えるでしょう。
プロバイダとの別途契約も必要
先程もデメリットとしてピックアップしましたが、改めてどのようにデメリットとなるのかご説明しておきますね。
基本的に、光回線を導入したとしても、インターネットに繋げられなければ全く意味がありませんよね。
このインターネットに回線をつないでくれるサービスを提供してくれているのがプロバイダです。
近年はNURO光のように、プロバイダ無しでOKという通信会社も増えているのですが、一部の光回線では、プロバイダを別途契約する必要があります。
そのため、手続きが面倒だったり、別途月額料金がかかってしまうといったデメリットも発生してしまうのです。
とはいえ、プロバイダ料金そのものは、大体1000円前後なので、極端に費用がかさんでしまうということはありません。
どちらかと言うと、手続きや解約時の違約金がそれぞれ発生してしまう傾向にある点で、非常に面倒だと言えるでしょうね。
光回線は、安定した自宅でインターネット通信を楽しむには一番適した通信サービスですが、このようなデメリットも存在しているということを忘れてはいけません。
ただし、一人暮らしの自宅でのみインターネット通信を行うのなら、プロバイダと別途契約が必要となる契約上のデメリットくらいと考えても構いません。
これらのデメリットはさほど気になることではありません。
あくまで、外出先でも利用を求め、なおかつ大家族で利用したいという方にのみデメリットが生じると考えると理解しやすいですよ。
WiMAXと光回線を徹底比較
WiMAX2+と光回線のメリット・デメリットはさきほどご紹介したとおりです。
それぞれの特徴・魅力はありますが、それぞれをあらゆる角度で比較すると、よりはっきりどちらがお得なのかが見えてきます。
では、あらゆるサービス面で両者を比較した時にどちらのほうがおすすめなのか、徹底検証してみましょう。
料金・費用で比べる
WiMAX2+と光回線とでは、当然サービス内容が違うので、それに伴い、料金・初期費用も異なります。
では、具体的に料金・初期費用はどれくらいかかるのでしょうか。
月額料金
インターネットサービスを利用している人のほぼすべての人は、必ずと行っていいほど月額料金は気になります。
光回線もWiMAX2+も、通信サービスである以上、必ず料金は発生しますし、無料でない以上、どれくらいの料金で使えるのか気になるのは当然。
では、光回線(フレッツ光)とWiMAX(UQ Flatツープラス ギガ放題)それぞれのプランで、実際に月額料金を比較してみましょう。
光回線の月額料金
光回線(フレッツ光)の料金は、戸建住宅では月額5400円、マンションプラン(マンション内で8契約以上が見込める場合)は、月額3700円です。
WiMAX2+の月額料金
一方、WiMAX2+は、通信会社やプランによって異なりますが、「UQ Flatツープラス ギガ放題」だと月額基本料金は4880円です。
月額料金の安い順は?
このことから分かるように、月額料金だけで見ると、戸建住宅の光回線、WiMAX2+、マンションタイプの光回線の順に料金は安くなっています。
月額料金の大差はそれほどない!!
ただし、大幅に料金が変わっているというわけではないので、若干差が出ている部分を動見るかというのが正直なところです。
また、その差額に見合ったサービスが期待できるか、その部分で、ご自身の利用目的と照らし合わせて検討してみることをおすすめします。
初期費用・回線工事費
特に光回線を契約する際に一番気になるのが初期費用・回線工事費ですよね。
では、具体的に光回線(フレッツ光)とWiMAX2+(UQ Flatツープラス ギガ放題)を比較して初期費用の差を見ていきましょう
光回線(フレッツ光)
光回線で初期費用としてかかるのは、契約料・工事費の二つで、戸建住宅の場合は、18800円、マンションタイプの場合は、15800円かかります。
もちろんマンションタイプの場合で、前の住居者が光回線を導入し、そのまま退去している場合は、工事不要で契約できる場合もあります。
その場合は、機器の設置と契約料込みで、2000円以内に収まるケースもあります。
ただし、基本的には通信会社ごとで回線が異なっている場合が多く、工事不要なケースはレア。
その他、キャンペーンで2年契約する変わりに工事費無料というところもありますが、基本的に、これだけの初期費用がかかると頭に入れておきましょう。
WiMAX2+(UQ Flatツープラス ギガ放題)
WiMAX2+の場合は、基本的に特別な工事を必要としないために、工事費がかかることはありません。
なので、事務手数料3000だけで初期費用は抑えることができます。
単純なる初期費用だけなら、圧倒的WiMAX2+が優勢
以上がそれぞれの初期費用・回線工事費となっていて、特にキャンペーンなどに適用されていない場合は、圧倒的にWiMAX2+がお得です。
別途3000円払えば即インターネットが楽しめるのですから、気軽にネット通信を楽しむならWiMAX2+が断然おすすめです。
ただし、光回線の方も、工事費無料キャンペーンで顧客を少しでも増やそうと努力されています。
タイミングを見計らって契約すればお得になる場合もあるので、実際に契約する際に初期費用・工事費がどれくらいかかるか必ず確認しておきましょうね。
キャッシュバック
先程も少しだけ触れましたが、大手代理店などで契約する際に、よく耳にするのがこのキャッシュバックというシステムです。
特に光回線を導入するとなると、工事費だけでも約2万円(高いところでは4万円請求するところも…)と高額。
これでは、いくら安定した通信サービスを提供するといっても、光回線を導入するのに二の足を踏んでしまいますよね。
そのため、各代理店では、キャンペーンの一環として、よく実質工事費無料となるようなキャッシュバックを実施しているところがあります。
実際にキャンペーンを実施する時期は各代理店で異なりますが、一人暮らしする新社会人、学生を対象とした春に行われる傾向は強いです。
当然、WiMAX2+も月額料金を抑えたいと考えているネットユーザーを抱え込みたい考えがあり、一部でキャッシュバックを行うところもあります。
では、具体的にそれぞれのキャシュバックキャンペーンの一例を見ていきましょう。
光回線(フレッツ光)のキャンペーン
フレッツ光に特定サイトから申し込みをした上で、指定プロバイダやオプションプランの契約などを条件にキャッシュバックお行ってくれます。
その金額も最大80000円というのですからビックリ!!
もちろん、ただ指定通り契約するだけではなく、24ヶ月契約しなければならないといった縛りもあるので、必ずお得になるとは限りません。
ただ、本来ならば費用がかかるところを抑えることができるため、指定の条件をクリアした上で、契約を続けるつもりならお得と言えますね。
ただ、これは最大80000円と言っているだけなので、必ずこの額のキャッシュバックを全ての代理店で行うわけではありません。
もちろん、キャッシュバックの条件・タイミングは各代理店で異なりますので、必ず契約前に確認はしっかりしておきましょう。
WiMAX2+(UQ Flatツープラス ギガ放題)
WiMAX2+は、先程もお話したとおり、特に工事費がかかることはありません。
なので、キャッシュバックという部分に関してみると、光回線(フレッツ光)と比較するとそれほど高額ではありません。
主に、新規乗り換えの際に、モバイルルーターやホームルーターを購入した上でUQ Flatツープラス ギガ放題」を契約する事が前提です。
また、スマホと同時に契約することでキャッシュバックを受けられるということもありますが、全てコミコミでも最大2万5000円くらいまでが現状…
キャッシュバックの額は光回線が優勢
キャッシュバックの額だけを見れば、初期費用・工事費などの総額が高い光回線の方が圧倒的に高額です。
ただし、その分、多くの条件をクリアしないとキャッシュバックを受けられないことも多いです。
また、そもそも各代理店でキャッシュバックの内容が異なります。
なので、キャッシュバックは、あくまでおまけ要素として捉え、縛られすぎないように気をつけましょうね。
解約金・違約金
スマホ・携帯の契約でも見られますが、インターネットの契約においても解約金・違約金というのは発生します。
では、具体的に光回線(フレッツ光)とWiMAX2+(UQ Flatツープラス ギガ放題)とではどれだけの差があるのか、比較していきましょう。
光回線(フレッツ光)
フレッツ光では、少しでも月額料金を安く提供しようという考えで、オプションプランの一つとして、「はじめ割」プランが設けられています。
このプランに契約することで、1~2年目で、戸建住宅なら約1000円、マンションタイプなら、約500円毎月値引きしてくれます。
また3年目以降は更に値引きし、よりお得に通信サービスが受けられるプランとなっています。
ただし、契約月の1ヶ月前(例えば、12月に契約したなら、毎年11月内)に解約しないと、解約金・違約金が発生してしまいます。
解約にかかる違約金は1万円となっていて、結構負担となりますので、必ず注意が必要です。
その他、最低使用年月の縛りが発生するオプションプラン(割引プランも含めて)に契約していなければ、いつ解約しても違約金はかかりません。
ただし、工事費割引のキャンペーンを受けたという場合は話が変わってきます。
必ずと言っていいほど、キャンペーンを受ける条件として、最低使用年月が設けられています。
おそらく2年のケースが多いと思いますが、それも代理店によって異なりますので、必ず契約時に確認しなければいけません。
また、フレッツ光のように、別途プロバイダ契約が必要な光回線を契約している場合は、プロバイダとの解約金・違約金が発生することもあります。
各社によってその料金は異なりますが、例えばOCNの場合、2年未満での解約の場合、5000円の違約金が発生してしまいます。
また、2年割プランに契約していた場合、戸建住宅(ファミリープラン)なら2500円、マンションタイプなら1250円の違約金が発生します。
特に2年割プランの場合、自動更新となっていて、さらに、満了期がフレッツ光と1ヶ月ほどタイムラグが発生してしまいます。
そのため、どうしても1250円は違約金が発生するので、その点は注意が必要ですね。
WiMAX2+
WiMAX2+(UQ Flatツープラス ギガ放題)の場合、契約期間が設けられているので、期間外に解約すると違約金が発生します。
例えば、UQ Flatツープラス ギガ放題(2年)プランを契約した場合、課金開始日を基準に、以下のタイミングで違約金が発生します。
課金開始日~14ヶ月での解約:19000円
14ヶ月~25ヶ月での解約:14000円
26ヶ月(契約満了次月)での解約:0円
27ヶ月目以降:9500円(ただし、契約満了時の次月は無料)
以上が、解約時の主な違約金となっています。
基本的に契約満了の次月のみが無料で解約でき、それ以外は契約とみなされ違約金が発生すると覚えておいて間違いありません。
ちなみに、基本解約の申し出が無い限り自動更新されていくので、27ヶ月目以降は2年毎に契約更新されていくと理解しましょう。
解約時の違約金でお得なのは光回線!!
解約時に違約金が発生する可能性は、光回線・WiMAX2+いずれもあります。
しかし、WiMAXが自動更新されてしまうことを考えると、特に最低使用期間を求められるプランに入らなければ、光回線の方が違約金は掛かりません。
契約時の縛りも比較的光回線のほうがゆるいため、違約金が発生しづらく、その点においては、光回線のほうが断然お得ということもできます。
ただ、解約のタイミングさえ間違えなければ問題は発生しませんので、それほど気にすることは無いですよ。
回線速度・通信速度で比較
光回線・WiMAX2+共に、インターネット利用する上で、便利な通信サービスであることは明らかですが、問題なのは回線速度・通信速度です。
どんなにサービスを受けられても、回線速度・通信速度に満足ができなければ、サービスを受ける価値がありません。
では、具体的に両者の回線速度・通信速度はどれくらい違うのか、徹底比較してみましょう。
光回線(フレッツ光)
フレッツ光の場合、通信契約プランにもよりますが、一般的な、フレッツ光ネクストスーパーハイスピード隼プランの場合概ね1Gbpsの速度が出ます。
これは戸建住宅でもマンションでも共通で、理論上最大1Gbpsの速度が出ます。
ただし、環境によっても左右され、必ず1Gbpsの速度が出るとは限りません。
大体半分ぐらいのスピードで通信されると考えると良いでしょう。
ただ、対戦型オンラインゲームなど、かなり通信量を使うインターネット通信をうけないかぎり、そこまでの速度は必要ありません。
ちなみにYouTubeの超高画質で5分の映像を閲覧するのに必要な通信データ量は、113mbです。
仮に光回線が500mbsの速度で通信していたとしても、1秒間に500mbの容量をダウンロードできれば、十分事足りますよね。
通信回線のスピードが上がるから、早送りで映像が流れるわけでもありませんし、よほど重たい処理を施さない限り、体感速度は変わりません。
なので、速度というよりも多くの容量を瞬時に通信できるという点で、安定性を重視した回線であるというふうに考えるべきだと思いますよ。
WiMAX2+
WiMAX2+の通信速度は、公式サイトによると、理論地上では、最大440mbpsと言われています。
もちろん、これも理論値による通信速度であり、体感速度となると話は別です。
大体半分である220mbps出ればいいところで、光回線と比較したら、見劣りする印象も伺えます。
ただし、それは、あくまでネット対戦のような多くの通信処理を要する通信サービスを受ける場合に限られます。
一般的なりようにおいて、通信データが大きいと言われている動画閲覧(ユーチューブ・ニコニコ動画など…)でさえ、5分間=113mbの容量です。
そのことを考えれば、そもそも500mbsもあれば、よほど容量の大きな通信を行わない限り、多少の速度の違いは、体感速度上では無に等しいのです。
当然、何かしらのストレスを感じるなんてこともありません。
動画配信や個人で楽しむだけのオンラインゲーム、インターネットサーフィンなどを利用するだけでなら、全く支障は出ないのです。
ただ、WiMAX2+は無線回線による通信サービスです。
そのため、他の回線と混戦して速度が落ちてしまったり、山間部ではエリア対象外として通信そのものが受けられない場合もあります。
そのことだけはしっかり把握しておかないと、いざ契約して損をしてしまう場合もありますので注意しましょう。
結局速度ではどちらがお得?
インターネット回線を契約する上で速度を求める場合、どのような使用目的でインターネットを利用するかによって話が変わってきます。
単純に動画配信サービスや、ウェブサイト閲覧、SNSなどの利用であれば、光回線もWiMAX2+も体感速度は全く変わりません。
あくまで無線という意味合いで、WiMAX2+は環境に影響を受けやすく、その点を考慮して光回線に分があるという程度のものです。
ところが、数十名でプレイするようなオンライ対戦ゲームを行う際には、その分通信量が必要となるので、光回線でなければ体感速度は得らません。
つまり、同時に通信するデータ量が大きいほど、回線速度・通信速度で光回線に分があるというのが実情です。
まぁ、極端な使い方をしない限り、回線速度・通信速度の面において、光回線もWiMAX2?も極端に差が出るということはありません。
なので、契約する際に、使用目的に応じてどちらを契約するか決めましょう。
結論!どちらの回線があなたに合っている?
冒頭でもお話したとおり、光回線・WiMAX2+の二つの回線はそれぞれ大きく特徴が異なります。
光回線は、主に光ファイバーを導入した通信回線で宅内での通信を目的とした通信サービス。
一方、WiMAXは、外出先でのインターネット通信を提供するために展開されたサービスです。
このように特徴が異なるため、使用目的に応じて、選ぶべき回線は変わってきます。
では、具体的にどのような人が、光回線(フレッツ光)、WiMAX2+を選ぶべきかご紹介していきますね。
WiMAX回線がおすすめな人
WiMAX2+回線がおすすめな人は、圧倒的に外出先でもインターネット通信を楽しみたいという方です。
先程もお話したとおり、光回線は、自宅のみでしか通信サービスを受けることができません。
外出先では、別途拠点となる通信端末を持っていないと、インターネット通信を外出先で楽しむことは物理的に不可能なのです。
そのことを考えたら、外出先(特に海外旅行先)では、WiMAX2+回線を使うのが圧倒的におすすめ。
スマホ・携帯を中心に扱うLTE通信だと容量制限が課せられますし、WiMAX2+なら、一部制限があるとしても、その期間は限られています。
また海外でも容量制限をさほど気にせず通信サービスを受けられる点では圧倒的有利。
確かに、無線通信であるために、安定性の部分では光回線(有線LAN)と比較すると若干劣りますが、近年はかなり安定するレベルまで進化しています。
そして、価格面においても、単純にWiMAX2+での契約料のみが発生し、光回線とさほど変わらないというのであれば、それほど支障は起こりません。
なので、特にビジネスマンや旅行好きな方など、外出することが多い(または外出先でのネット通信を求める方)は、WiMAX2+がおすすめ。
近年はWi-Fiスポットも増えてきているので、光回線であったとしても、外出先でインターネットを楽しむことはできるようになっています。
ただ、別途、WiMAX2+という拠点を持つ強みは断然違いますので、外出先でインターネット通信を使うケースが多い方は、一度ご検討してみてください。
光回線がおすすめな人
光回線がおすすめな人は、基本的にインターネットを自宅でのみ楽しむという人に限ります。
外出先では通信そのものが行えないので、全く使うことができませんが、宅内であれば、WiMAX2+よりも断然安定した通信サービスを受けられます。
特に有線LANでパソコンのようなネット機器をつないでいる場合、電磁波・無線通信に通信そのものを妨害されるなんてことは一切ありません。
たとえ混戦するようなことがあったとしても、大抵は無線LANの方に支障が出るだけで、有線LANに支障が出ることはほぼ皆無。
なので、基本自宅でネット通信される方は、光回線が断然おすすめです。
もちろん、外出先でネット利用できないのは辛いという方も少なくないと思います。
ただ、外出先ではLTE回線(おもにスマホ・携帯)を主に利用するというのであれば、わざわざWiMAX2+を契約する必要はありません。
容量制限だけ気をつけておけば問題は無いので、自宅メインという方は、光回線の導入を検討してみてくださいね。
なお、光回線でも、宅内であれば、無線LANによるWi-Fi接続は可能です。
WiMAX2+も併せて契約して、ネット回線を強化されている方もいらっしゃいますが、はっきりいって、宅内限定ならそこまでする必要はありません。
別途無線ルーターを用意するだけで、ほぼ全域、宅内での利用は可能なので、光回線導入の検討をおすすめします。
契約時に勧められるオプションには注意!
光回線でもWiMAX2+でも、代理店で契約するときに、オプションも勧められることがよくあります。
しかも、キャンペーンを受ける条件の一つに組み込み抱き合わせで推奨するケースも多いため、いろんな意味で注意が必要です。
例えば、光回線契約でよく見られるひかり電話は、インターネット回線を利用した通信電話サービスで、基本料金500円で契約できます。
ただし、ナンバーディスプレイやキャッチホンなどのサービスを受けるとなると、ひかり電話Aというサービスを契約しなければいけません。
そこまでしてインターネット契約と付随して契約すべきかどうかが問題…
極端な話、自宅に固定電話がない人なら、全く意味がないサービスですし、オプションとして推奨されても契約する意味がありません。
また、ひかり電話がインターネットに付随したサービスである以上、インターネットが止まると電話が使えなくなるトラブルも起こります。
そのことを考えると、あえて一緒に契約する必要性も無いでしょう。
本当に料金が安くなり便利に使えると判断しない限り、オプション契約を推奨されても契約しないほうが得策なのです。
映像サービス加入を求められることも…
ひかり電話の話はあくまで一つの事例に過ぎず、その他にも、あれやこれやとキャンペーンを受けるための条件が提示されるケースがあります。
その一つとして上げられるのが映像系のサービスに加入するという条件。
例えば、docomoの場合、ひかりTVやスカパーにも契約して初めてキャッシュバックを受けられるというキャンペーンも一部でありました。
しかし、ケーブルテレビに加入していて、特にスカパー独自のチャンネルを契約せずとも満足いっているのであれば契約の必要はありませんよね。
ひかりTVだって同じで、近年はHulu、フジテレビオンデマンドなど、たくさんの動画配信サービスが増えています。
なので、あえて、ひかりTVと契約しなくてもいい場合も少なくありません。
これらの映像サービスが必要というのであれば、契約しても構いませんが、必要もないのに契約となると余計出費がかさみます。
あくまで、キャンペーンはおまけ的要素で捉え、月額基本料金で様々なプランを検討し、自身の目的に応じたサービスと契約するようにしましょうね。
大事なのは、使用目的・環境に応じた契約をすること
さて、今回は、WiMAX2+と光回線(フレッツ光)を徹底比較しながら、それぞれのメリット・デメリット、魅力をご紹介しました。
基本的にインターネットを利用する上では、料金プランや解約時の違約金など、多少異なる点はあるものの、通信サービスを受けるという点は同じです。
速度に関しては、安定性の差はありますが、一般的に使用するだけでは体感速度の差はありません。
その上で重要視したいのは、あなたがどの目的で利用するかという点です。
あなたの環境・利用目的に即していなければ、キャンペーンやキャッシュバックもかえって阻害要因になるだけ。
まずは利用目的をはっきりさせ、それに適した契約をしてくださいね。