ウイスキーの種類を知って選ぶ際に活かそう!自分にあうウイスキーとは

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ウイスキーというとどのようなイメージがありますか?「大人の男性が飲むお酒」、「アルコール度数が高くて飲みにくそう」など、いろいろかもしれません。しかし、今はハイボールが一般的になってきたことから、若い女性からも好まれるようになってきているのです。

ウイスキーはどのようなお酒なのでしょうか?どのような種類があるのか、ウイスキーの基本をご紹介します。

ウイスキーとは

最近、ウイスキーハイボール人気からウイスキーもとても人気です。

身近になりつつあるウイスキーですが、そもそもどんなお酒なのか知らないという人も多いかもしれません。ウイスキーはどのようなお酒なのかを見てみましょう。

ウイスキーの定義

ウイスキーは世界各国で生産され販売されています。定義はそれぞれの国で異なっていますが、簡単にまとめると「穀類を原料とし、糖化、発酵後に蒸留を行い、木製の樽で貯蔵熟成させて出来るお酒」となります。

特に重要なのが、木製の樽での長期熟成です。ウイスキーは琥珀色をしていて、豊かな香りや独特の風味があるのが特長です。それは、この熟成によってできあがるのです。熟成の期間や使用される原料、樽の種類など、いろいろな条件によって様々な味のウイスキーができるのが魅力です。

原料

ウイスキーの原料は、大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物です。そして、これらを麦芽の酵素で糖化し、発酵させ、蒸留を行ってできあがります。ブランデーとウイスキーは良く間違われますが、原料が違います。

ウイスキーは「穀物」からできています。ブランデーはブドウやリンゴなどの「果実」が原料の蒸留酒になります。

度数

ウイスキーは種類によってもアルコール度数は違いますが、だいたい40~43度くらいです。高いものだと60度くらいのものもあります。ビールが4~7度、同じ蒸留酒である焼酎も25~35度くらいと考えると、ウイスキーのアルコール度数は高いと言えます。

糖質

ウイスキーは蒸留酒ですので、原料が穀物であっても糖質は含まれていないのです。お酒は太りやすいと思われていますが、それはビールやワイン、日本酒などの糖質を含む「醸造酒」のせいです。

100mlあたりのカロリーで見ると237kcal、ビールで40kcalとなります。カロリーだけで見ると、ウイスキーは高カロリーで太りやすいと思ってしまいますよね。しかし、ウイスキーはアルコール度数が高いので、一般的な1杯でカロリーを比較すると、ウイスキーはシングル30mlで71kcal、ビールは350ml缶で140kalとなります。

そう考えると断然ビールの方が高カロリーです。糖質も含まず、1杯あたりのカロリーが低いウイスキーは太りにくいお酒なのです。ダイエットを気にする人におすすめなお酒です。

歴史

ウイスキーはもともとブドウ酒を蒸留してできたブランデーから始まります。ラテン語のaqua vitae(アクア・ヴィテ)という「命の水」という意味の言葉に由来していると言われています。

1300年代にイタリアからヨーロッパ各地に広まりました。そして、15世紀の初めにブドウだけでなく、各地にある材料である大麦、小麦、ジャガイモなどを用いて作られるようになりウイスキーとなったのです。

日本においては、1853年の黒船来航の時にふるまわれたのが最初と言われています。本格的には大正時代に現在のサントリーの創業者である鳥井信治郎よって生産されるようになりました。

銘柄

ウイスキーの銘柄は数多くあります。日本で知名度の高いウイスキーは次のようなものでしょう。

  • サントリー ウイスキー角瓶
  • サントリー 山崎
  • ジムビーム
  • アーリータイムズ
  • ニッカ ブラックニッカ

ウイスキーの種類分類

ウイスキーには大きく2つの種類に分けられます。どのような種類なのでしょうか?

モルトウイスキー

モルトウイスキーは大麦麦芽である「モルト」だけを原料にして、単式蒸留器で蒸留してできるウイスキーのことです。香味成分が凝縮して個性的な味わいのものが多いのが特長です。比較的アルコール度数は低くなります。国によって定義や商品表記が違ってきます。

グレーンウイスキー

もう一つのウイスキーの種類は、原料に小麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物を使って連続式蒸留器で蒸留することでできる、グレーンウイスキーです。香味成分が残りにくく、香りや味わいも少ないものになります。アルコール度数は高めになります。

その他のウイスキー

その他にもウイスキーにはいろいろな呼び名や種類があります。どのようなウイスキーがあるのでしょうか?

ブレンデッド ウイスキー

ブレンデッド ウイスキーは、複数の蒸留所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーを組み合わせたものを言います。日本では一番流通しているウイスキーです。様々な香りや風味を持つウイスキーを絶妙なバランスでブレンドしてあるところが魅力です。

ウイスキー スモーキー

スモーキーな風味を持つウイスキーが世界中で人気が出てきています。煙でいぶしたような香りと味わいがあるものです。この独特なスモーキーフレーバーがつくのは、「ピート」のせいです。

ピートとは、モルトウイスキーの原料である大麦麦芽を乾燥させる時に使う天然の泥炭です。スコッチウイスキーに多く見られます。「ラフロイグ セレクト」や「カマネラ」が有名な銘柄です。

シングルモルト ウイスキー

単一の蒸留所で作られたモルトウイスキーだけを瓶に詰めたものを、シングルモルトウイスキーと言います。ウイスキーは蒸留所によって同じような製法で作られたとしても、風味も味も変わってきます。

一つの蒸留所で作られているシングルモルトウイスキーは、その個性やこだわりがはっきりとわかるのが特長です。

ライウイスキー

ライウイスキーは、ライ麦を主原料に作られているウイスキーのことです。大半はカナダなどの北アメリカを中心に作られています。アメリカでは、主原料の51%がライ麦出なければならないとされています。ライ麦のかすかな苦みがありドライでスパイシーなものが多いと言われています。

コーンウイスキー

コーンウイスキーは、トウモロコシを原料に作られているウイスキーです。原材料の80%以上がトウモロコシのものをコーンウイスキーと呼んでいます。トウモロコシが原料のウイスキーには「バーボン」もありますが、バーボンは51%以上のトウモロコシを使用していれば良いので、違いがあります。

また、コーンウイスキーは熟成させる義務がないので無色透明です。熟成させるとしても、焦がしていない樽を使用しなければいけません。トウモロコシの香りがありますが、焦がしたような香りもないので、バーボンとは違う味わいになります。

世界の五大ウイスキーとは

世界的なウイスキー生産国と知られているのが、次の5ヵ国です。

  1. スコットランド
  2. アイルランド
  3. アメリカ
  4. カナダ
  5. 日本

この5か国で作られるウイスキーを「五大ウイスキー」と呼びます。技術や品質、生産量などで優れていて、世界的に認められているのです。

スコットランド

スコッチウイスキーは、自然豊かな土地で個性豊かなウイスキーが作られます。スモーキーな「ピート」の香りがするものが多く独特の香りや風味を楽しめるのです。

アイルランド

アイリッシュウイスキーは、ウイスキーの元祖とも言われ古い歴史があります。穀物の香りや軽やかさが特長です。

アメリカ

アメリカで有名なのはトウモロコシが原料の「バーボンウイスキー」です。内側を焦がしたホワイトオーク樽で作るものが多く、独特の甘みや色が特長です。

カナダ

カナディアンウイスキーはクセが少なく爽快なものが多く見られます。麦の風味がして、初心者でも飲みやすいウイスキーなのです。

日本

ジャパニーズウイスキーはスコッチの流れを取り入れながら、独自の発展をしてきました。繊細さがあり、世界的にも高い評価を受けています。

ウイスキーの種類を知ろう

ウイスキーはいろいろな種類があることが分かりました。原料によっても熟成する方法によっても、香りも味も色も変わってきます。産地によってもそれぞれの特長があり、それぞれの魅力があります。

ウイスキーと一言で言っても、一つ一つ違いがあるので、自分好みのものを探してみる楽しみがあります。奥が深いウイスキー、いろいろと試してみて下さいね。