アルコール度数を抑え、お酒が苦手な人でもジュース感覚で飲みながらほろ酔い気分を味わうことの出来るカクテル。
そんなお酒が登場し、ブームが誕生した頃から、カクテルのベースとしてよく用いられる世界4大スピリッツの一つ『ジン』は、人気を博しています。
しかし、それは、単にカクテルのベースとして愛されているだけのところも大きく、意外とジンというお酒のことを知らない人も多いのが現状。
それだと、せっかくジンを飲んでいても、楽しさが半減してしまいますよね。
本記事では、『ジン』とはどういうお酒なのか、主原料や、製法・歴史、アルコール度数といった基本的な情報から、ウォッカとの違いまでご紹介します。
目次
ジンとはどんなお酒?
世界の4大スピリッツの1つに属し、多くのファンから愛されているお酒の一つ『ジン』。
今の時代、世界各地で様々な種類のジンが登場し、カクテルのベースとしても用いられるようになりました。
しかし、これだけ人気があるお酒として愛されながらも、主原料や種類・ブランドといった情報を知らない人も結構多いです。
では、改めて、ジンがどんなお酒なのか、ご紹介していきますね。
ジンはピリ辛でスパイシーな大人のお酒
後ほど、歴史については詳しくご紹介していきますが、元々、ジンは医薬品として愛用された飲み物でした。
お酒として愛用された今でも、その個性は残り、ハーブの香りが強くスパイシーでピリ辛な味わい・フレーバーが実に特徴的。
そのため、ストレートで飲むのは苦手という人も少なくなく、好き嫌いはっきり分かれる癖の強いお酒です。
ジンの癖の強さは、他の食材と融合させて真価を発揮する?
ただし、癖が強いといっても、それはストレートで飲んだ時に感じるだけの話で、カクテルにしたときまで他のフレーバーを打ち消すことはありません。
それどころか、この癖の強さが、意外なまでに、他の材料と融合し、様々なフレーバーの魅力を引き立たせてくれています。
例えば、レモンジュースやライムジュースと混ぜ合わせると、独特の酸味とマッチし、爽やかでスッキリした味わいに変化します。
また、セブンスヘブンやピンクレディのように、甘さを強調したシロップやリキュールを加えたカクテルともうまく融合。
ジン独特のスパイシーさが、甘さを際立たせ、非常にまろやかで飲みやすいジュース感覚のお酒に変貌させてくれるのです。
このように、ジン独特のスパイシーさ(癖の強さ)は、他の材料と融合した時に、あらゆる変化を覗かせてくれます。
いろんな飲み方・楽しみ方が味わえるのもジンの魅力!
そして、その変化は、時にジンの魅力の奥深さを存分に体感させてくれるのです。
単純にストレートやロック・水割りとして飲むのも一つの楽しみ方ですが、いろんな材料と癒合させ、カクテルとして楽しむのもまた一興。
ジンは、他のお酒と大きく異なり、自分流の楽しみ方を見つける楽しみが味わえる唯一無二のお酒でもあります。
ぜひ、そのことを知った上で、自分流の飲み方・楽しみ方を見つけてみてくださいね。
美味しいジンの飲み方!カクテルだけで飲むのは勿体無いジンの主原料は?
ジンが、実に奥深くいろんな材料と癒合させることの出来るお酒であることは、今お話したとおりです。
では、そんなジンがどんな主原料を用いて作られているのか、簡単にご紹介していきます。
ジンは、ジュニパーベリーやコリアンダー、オレンジピールなどのハーブに、じゃがいも、大麦・ライ麦などの穀物を加えられ作られています。
ジュニパーベリーとは?
ジュニパーベリーは、日本名ではセイヨウネズとも呼ばれ、ヒノキ科ビャクシン属に属する針葉樹『ネズ』の1種としても知られています。
また、一部では、ネズミ除けにも使われていたことから『ネズミサシ』という別名も…
そんな、針葉樹から採取される実は、解熱作用・利尿作用があり、医薬品の原材料としても世界の多くの地域で用いられていました。
実はジンもその一つとして愛用されたのがルーツにあり、ジュニパーベリーを漬け込んだ蒸留酒という認識で、広く普及されたのです。
ジュニパーベリーだけが原材料ではない!
もちろん、ジンの主原料は、ジュニパーベリーだけではありません。
香り付けに使われるオレンジピール・コリアンダーといったハーブだけでなく、じゃがいもや大麦、ライ麦なども主原料として使われています。
むしろ、あの透明感の高いジンが出来上がるには、じゃがいもや穀物類を蒸留発酵しなければ作れません。
ジュニパーベリーよりも位置づけは重く、核となる主原料とも言えるのです。
しかし、現実的には、ジュニパーベリーだけが強く認識されているわけで、その部分は実に悲しい限りです。
ぜひ、オレンジピールやコリアンダー、そして、じゃがいも、大麦・ライ麦などの穀物類も主原料として使われていることを覚えてあげてくださいね。
ジンのアルコール度数はいくつ?
ジンが独特の個性を持つお酒ということは分かりましたが、では、アルコール度数はいくつあるのでしょうか?
実際に調べてみると、各メーカーによって多少のばらつきはあるものの、約40度~50度と、非常に高め。
そのためストレートで飲むよりは、カクテルや水割りなどにしてアルコール度数を下げて飲むのが一般的と言われています。
ジンは、世界中の大人たちが愛するお酒ですが、非常にアルコール度数も高いので、くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。
ジンはどうやって出来るの?
じゃがいもや穀物を使って蒸留させて作られるジンですが、具体的にはどのように蒸留させていくのでしょうか?
では、もう少し具体的に製法をご紹介していきますね。
連続蒸留器で蒸留
基本的に、じゃがいもや大麦・ライ麦などの穀物を一度液体化し、さらに熱して蒸気化したものを冷やして凝縮させます。
これを蒸留といい、ジンを作る際には、この蒸留を連続で行い、不純物を取り払った透明感の高いもろみを完成させます。
そして、このもろみに、コリアンダーやジュニパーベリーなどの抽出液を混ぜて、さらに蒸留を行い、ジンが完成するというわけ。
ジンは、手間暇をかけて丹精込めて作られた貴重なお酒
実際に、1~2回程度の蒸留で完成するお酒も中にはありますが、少なくともジンは、より多くの回数の蒸留が施されています。
例えば、ドライ・ジンの銘柄の一つであるタンカレーは4度蒸留を繰り返すことで作られています。
このように蒸留を繰り返し手間ひまかけて作ることで、変な雑味を軽減し、あの独特の個性を持つジンが出来上がるのです。
本記事では、分かりやすくするためにわざと簡単に説明していますが、実際に製法をたどってみると、すごい手間がかかっていることが分かります。
ぜひ、職人たちの手間暇を感じながら、じっくりジンを味わってほしいですね。
ジンのルーツ(歴史)
スッキリとしたのど越しながら、ピリ辛く癖のある独特なお酒として知られているジンですが、元々どのようにして、広く普及するようになったのか…
では、そのルーツから、現在に至るまでの歴史を見ていきましょう。
ジンのルーツ
ジンのルーツとして広く知られている説は2つ存在しています。
一つは、イタリアの修道士がジュネバーベリーを主原料としてスピリッツを作ったのがきっかけとされている説。
もう一つは、医薬品としてオランダで広く普及されるようになったのがきっかけだった説です。
では、それぞれの説を更に掘り下げてみていきましょう。
イタリア発祥説
時は11世紀のイタリア。
当時の修道士が、セイヨウネズの実(ジュニパーベリー)を主原料として、ある医薬品を創り上げました。
その記録が、今も残り、現在では、イタリア発祥説が有力とされています。
ちなみに、修道士が作った医薬品は、解熱効果や痛風にも効果がもたらされ、一部限定で愛用し、神様の贈り物とも言われています。
もちろん、具体的な記録があったというわけではなく、記録上ではイタリアの修道士が作ったとだけしか記されていません。
しかし、後に医薬品として普及された背景や、修道士が作ったという記録を見て、多くの人が、『神様の贈り物』と位置づけた…
そのように考えられているわけです。
もちろん、これは具体的な話ではないので、ルーツとしてはっきり位置づけるのもどうかと思いますが、作った事実ははっきり残っています。
そのため、ルーツとして有力視されているわけです。
残念ながら、詳しい記述はどこにもなく、流石にこれ以上の確証が得られませんでした。
ただ、できれば、何故イタリアの修道士が、ジンのベースとなる医薬品を創り上げたのかその理由も知りたいものですね。
今でもイタリア産のジンは残っているの?
イギリス産のドライ・ジンや、オランダ産のジュネヴァのように、イタリア産のジンが、一つの種類として残っているということはありません。
残念ながら、11世紀のイタリアの修道士が作ったとされる、単純に、ジュニパーベリーを主原料として作られただけのジンを味わうのは困難。
ただし、後に誕生するジャパニーズ・ジンのように、こだわりを持ったクラフトジンとしてなら、今もイタリアで広く普及はされています。
現在普及されているイタリア産『マルフィ・ジン』
それは、マルフィ・ジンという、ジンの製法の中に、アマルフィ産・シチリア産レモンを取り込み、酸味を強くした爽やかなジン。
どちらかというと、医薬品という概念よりもお酒として楽しむ飲み物として進化しているといえますね。
流石に、マルフィ・ジンを飲んで、ジンのルーツを体感することは出来ませんが、イタリアで広まったジンとして体感してみるのもいいですよ。
機会があれば、一度味わってみてくださいね。
オランダ発祥説
イタリア発祥説が有力視される中、今も根強くルーツであると言われているのが、オランダで生まれたジュネヴァが発祥とされる説です。
ジュネヴァとは?
ジュネヴァとは、17世紀(1660年)のオランダで誕生した、医薬品として作られた飲み物を指します。
元々は、熱病(主にマラリア)予防を目的として、当時のライデン大学医学部教授・フランシスクス・シルヴィス氏が作った医薬品。
効果としては、解熱・利尿作用があり、体内にこもる熱を逃してくれる効果があるとされ、マラリア予防には効果てきめんだったと言われています。
まぁ、お酒と言うよりは薬という位置づけであったため、味としては苦味が勝っていましたが、それでも病気予防のために広く普及されていました。
そして、その苦味が、オランダ中で一つの癖のある飲み物として定着するようになり、もう一つの特徴である爽やかさも伴い、一気に人気が爆発!
いつしか、解熱・利尿薬洋酒として作られた『イェネーバ』が、変化し、ジュネヴァと呼ばれ、オランダ生まれのジンとして定着したのです。
薬用酒がルーツだったからこそ癖は強い?
ジュネヴァは、オランダで広く普及した元祖とも言えるジンですが、元々医薬品として作られていただけに、非常に癖は強いです。
香草の味・香りも強く感じ、苦味もあるので、苦手という人も少なくないのが現状…
ただし、一方では、その独特の癖が病みつきになり、また飲みたくなる味として、オランダを中心に世界で高い支持を得られています。
好き嫌いははっきり別れますが、ジンのルーツを体感する意味でも、一度味わってみることをおすすめします。
ルーツは2つあるが、広く普及したという観点ではオランダ説が有力!
一般的には、ルーツとしてイタリア説が有力とされていますが、それがどこまで普及したのかは全くの謎とされています。
完全に信者だけに振る舞われたのか、修道士だけで愛用されたのか…
それさえも不透明というのが正直なところです。
その点、オランダ説は、広く一般的に普及したと言われています。
そのことを考慮すると、イタリア説が有力とされながらも、個人的にはオランダ説がルーツとして有力ではないかと考えています。
もちろん、私個人がそのように感じているだけではなく、オランダ発祥説が有力と考えているジンマニアもたくさんいます。
まぁ、どちらの説が有力なのかは、永遠のテーマとして議論が尽きませんが、今味わえるのは、オランダ産のジュネヴァのみ…
なので、ルーツとして体感するならば、ジュネヴァを味わうことをおすすめします。
ドライ・ジンの誕生
さて、話をジンの歴史へと戻しましょう。
オランダで広く普及されたジンですが、あることをきっかけにイギリス・ロンドンで普及することとなります。
それは、1689年、オランダ出身の貴族(ウイリアム3世)がイングランドの国王として出迎えられることが一つのきっかけでした。
ウイリアム3世は、ジュネヴァの愛用者でもあり、イギリスに渡ると共に、ジュネヴァを大量にイギリスに持ち込んだのです。
ただ、イギリス国民は、ジュネヴァの独特の癖を好みませんでした。
そこで、少し砂糖を加え、癖を抑え目にしながら、それでいてスパイシーさを残した『ドライ・ジン』が誕生したのです。
ジンの扱いが賛否分かれた時代
17世紀~19世紀にかけて、ドライ・ジンがイギリスで誕生し、多くのイギリス国民たちに普及していますが、一部ではアンチ派も続出。
特に19世紀のイギリスでは、価格が安い割にアルコール度数が高く、酔いやすいお酒だったために、中には酔いつぶれて倒れてしまう人も…
そのためイギリスでは、ある種の社会悪(不道徳なお酒)としてジンが扱われるようになり、アンチ・スピリット運動まで巻き起こったのです。
このように、ドライ・ジンが人気を博して主流として定着していると共に、諸悪の根源とされてきたというわけ。
ジンに対する評価の変化・きっかけ
ただ、後に、あることをきっかけに1830年、ジンに対するものの見方が少しずついい方向に変わっていきます。
それは、タンカレーの創業者であるチャールズ・タンカレーが、ロンドンに高級蒸溜所を作り品質の良いジンを作りはじめたことがきっかけでした。
元々、オランダから渡ってきたお酒であったために、イギリスでは未知のお酒として広まり、一部で批判されてきたジン。
しかし、自分たちで最高品質のジンを作り上げようとした結果、ドライ・ジンが、多くの人から愛されるお酒として認知されたのです。
まるで、日本でウイスキーが普及し始めた頃と同じような話ですよね。
そして、現在、ドライ・ジンは、イギリス中で大人気となり、今も、主流ジンブランドの一つとして定着しているのです。
ジントニック、ジンフィズなどのベースもドライ・ジンが主流
イギリスで生まれたドライ・ジンは、ピリ辛でスパイシーな特徴を持っているお酒。
そのため、ジントニックやジンフィズなどのシンプルなカクテルのベースとして主に使われ、今や『ジン=ドライ・ジン』と多くの人に捉えられています。
そして、特にこだわりを持たないバーでは、ドライ・ジンをベースに様々なカクテルが作られています。
ジンを体感するなら、ドライ・ジンを味わうべき!
このことを考えても、ジンがどんなお酒なのか、身を持って知りたいのであれば、ドライ・ジンを避けて通るのは野暮。
ジュネヴァと比較して癖は若干抑え目なので、癖の強いお酒が苦手な人でも、ロック・水割りにすれば、意外と飲みやすく楽しめますよ。
最も主流とされるジンなので、一度、ドライ・ジンも体感してみてくださいね。
世界各国で広まるジンブーム
ロンドンで広まったドライ・ジンをきっかけに、世界各国では、その後、各国独自のジンが誕生していきます。
ドイツでは、甘みが強調され、まろやかでより飲みやすくなったシュタインヘーガーが…
また、イタリアではマルフィ・ジン、日本ではジャパニーズ・ジンというそれぞれの特色を活かしたクラフトジンまでも誕生。
このように、各地の風土に合わせたジンが開発され、世界中で愛されているわけです。
また、一部ではスロー・ジンという甘さを際立たせたリキュールまで登場。
朝ドラ効果でのジンブーム再加熱
そして、NHK朝ドラ『マッサン』の放送を機に、ウイスキー人気が再加熱。
さらに、ウイスキーを製造している人たちがジン製造も手がけていることから。ジンのブームが一気に急騰し、今のジンブームに繋がっているというわけ。
ジンの歴史は実に奥深い
ジンは、いろんなお酒と融合し、様々な飲み方を楽しめるユニークなお酒でもありますが、その姿は、歴史を紐解いてもよく理解できます。
各国のジンを知ることで、それぞれの国の風土・文化を知る切っ掛けにもなりますし、歴史を知りながら飲むと、また味わいが変わります。
ぜひ、簡単でも良いので、歴史も頭の片隅に入れながら、ジンを満喫してくださいね。
ジンの有名な銘柄・メーカーは?
歴史も深く、他の材料とも融合しやすい独特な個性を持つお酒『ジン』。
これまでも話してきたとおり、ジンには色んな種類・銘柄(メーカーブランド)が存在します。
では、簡単に有名な銘柄・メーカーをご紹介します。
ドライ・ジン(タンカレー)
イギリス産ドライ・ジンの有名ブランドの一つタンカレー。
1830年にチャールズ・タンカレーの手によって産声を上げ、実に歴史の深いタンカレーは、爽やかな香りと、華やかな味わいが見事に調和。
そのため、多くの人たちは、タンカレーのことを『ブレミアム・ジン』と称して愛し続けています。
その中のひとりとして、元アメリカ大統領:ジョン・F・ケネディ氏も愛したという話は有名。
偉人も愛したジンだけに、ぜひ一度味わってみたいものですね。
シュリヒテ(シュタインヘーガー)
ドライ・ジンやジュネヴァと異なり、比較的甘く飲みやすいまろやかなジンとして人気を博しているのが、ドイツ産ブランドの『シュタインヘーガー』。
甘さやまろやかさが魅力的なシュタインヘーガーですが、実際にアルコール度数もジンの中では非常に低く、38度に抑えられています。
そのため、お酒の苦手な人でも楽しみやすく、特にブルームーンやシンガポールスリングといったカクテルのベースに用いるのにおすすめ。
ドライ・ジンやジュネヴァといった、癖が強くスパイシーなジンが苦手な方は、ぜひ、まろやかで甘みがあるシュタインヘーガーを試してみてくださいね。
ジンは、銘柄・ブランドによって、味・風味が千差万別
今回は、2つのジンの銘柄・ブランドのみをご紹介しておりますが、これだけでも、味・風味が全く異なることは分かっていただけたはず。
他のお酒でも、タイプによって異なりはありますが、ここまではっきりと違いが出るのはジンだからこそというべき…
ジンは国の風土やメーカーによって、千差万別の独自のカラーを出しやすいお酒でもあり、だからこそ、奥が深いのです。
ぜひ、いろんな銘柄・ブランドのジンを飲み比べし、その奥の深さを体感してみてくださいね。
ジンとウォッカの違いとは?
最後に、ジンと非常によく似た印象のお酒『ウォッカ』との違いをご紹介していきます。
ジンは、じゃがいもや大麦・ライ麦などの穀物類、そしてジュニパーベリー、コリアンダーなどの香草を主原料として作られたお酒。
一方、ウォッカは、じゃがいも・大麦・ライ麦を主原料としているところまでは同じですが、一部製法が異なっています。
それは、蒸留した原酒を、白樺の炭によってろ過させるという工程が一つ加わっているところです。
また、香草を使って香り付けしているわけではないので、癖が無く非常に飲みやすいのが特徴的。
ただし、アルコール度数は、ジン以上と考えて構いません。
一般的なものは約40度とそれほど変わりませんが、一部の銘柄のウォッカは、アルコール度数が96度というものもあり、飲む際には注意が必要。
ロシアでは命の水とさえ呼ばれ愛されているウォッカですが、飲みすぎると一気に体調を崩しますので、くれぐれも飲みすぎないでくださいね。
ジンは癖が強いがいろんな材料と融合しやすく、歴史も深いユニークなお酒(まとめ)
世界中で多くの人に愛されているジンは、癖の強さやスパイシーさが、他の材料とうまく溶け込むことの出来るお酒です。
じゃがいも・大麦・ライ麦が主原料に使われているのは、ウォッカと同じですが、香り付けに香草(ジュニパーベリー・コリアンダーなど)が使用…
そのために、スパイシーで癖の強いお酒に仕上がっていますが、銘柄・ブランドによってかなり特色も異なり、実に奥が深い…
歴史も深く、いろいろジンの知識を吸収しながら、その味わい・風味を楽しむと、また一味も二味も異なるジンの魅力を体感できます。
今回ご紹介した情報は、そのほんの一部に過ぎませんので、ぜひ、ジンの奥深さをみなさん自身で発見してみてくださいね。