【分かる】「タイツ」と「ストッキング」の違い

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オシャレなスカートスタイル、冠婚葬祭やフォーマルなどに欠かせないタイツやストッキング。女性にとってはどちらも必需品ですよね。でも、タイツやストッキングの違いって意外と知らない人が多かったり…。今回はそれぞれの違いや、オススメの選び方などをご紹介します。

タイツとストッキングの違い

一般的に、タイツとストッキングはデニール数の違いで区別されます。

デニールとは、糸の太さを表す単位のことです。1デニールとは、1gのナイロン素材を9000Mに伸ばしたものを言います。髪の毛1本で約50デニールと例えたらイメージしやすいですよね。デニール数が大きくなるほど太くて丈夫な糸が使用されており、デニール数が小さくなるほど細くて繊細な糸を使用しているので薄くて透け感のある仕上がりになります。

30デニール以上のものがタイツ、30デニール未満がストッキングと呼ばれています。タイツは、オシャレやファッション性の高いデザインがあります。カジュアルなシーンで活用しやすいですが、冠婚葬祭やフォーマルな場で使用するのは望まれません。

ストッキングは、フォーマルや就職活動などでも穿けるもので、誰に対しても不快感を与えるものではありません。 

同じデニール数でもタイツとストッキングは糸の構造が異なりますので、 透明感や穿き心地も違います。また、肌の保湿性はタイツの方が高く、個人差はありますが肌がかゆくなりにくいです。

デニール数の違いで脚の見え方が変わる

タイツとストッキングの違いが分かったところで、デニール数の違いで脚の見え方がどう変わるのか確認しましょう。

基本的に、どんな人でも脚が綺麗に見えるのは30~60デニールのものです。薄すぎると脚の骨感やアラが目立ってしまいますし、濃すぎるとのっぺりして見えてしまいます。適度な透け感とカバー力のあるデニールが30~60デニールなので、美脚に見せたいならこのくらいのものを選びましょう。

また、デニールが低いものは脚が透けやすいので、エレガントで女性らしいスカートを穿くのによく合います。反対にデニールが濃いものは脚が透けにくいので、同じスカートスタイルでもよりカジュアルなコーディネートに合わせやすいです。

タイツとストッキングを穿き分けよう

デニール数と糸の種類が違うことから、タイツとストッキングはシーンに合わせて穿き分けることが大切です。

タイツはストッキングよりも分厚く暖かいので、秋冬にかけて穿くのが一般的です。秋のファッションを先取りする時期なら取り入れやすいはず。ベーシックな黒タイツならどんなスタイルにでも合わせやすいのでいくつか揃えておきましょう。

柄ものやカラーバリエーションが豊富なのも、ストッキングにはない魅力です。真冬で寒いときは100デニール以上やニット生地のようなタイツを穿くと、オシャレも防寒もバッチリですよ。

ストッキングは先述した通り、冠婚葬祭やフォーマルな場に穿くと良いでしょう。結婚式の参列時や就職活動をするときはベージュ、葬儀の参列時には黒のストッキングが一般的です。

また、夏場のスカートスタイルでも素足でいるには抵抗がある場合は、デニールの薄いストッキングを穿けば、暑苦しくなく美脚に見せることができますよ。

タイツとストッキングの選び方

自分に合ったタイツとストッキングが買えるように、選び方を押さえましょう。消耗品だからと言って、値段だけで選んでいませんか?自分に合ったものを穿くと、同じスカートスタイルでも見栄えや履き心地が変わり、オシャレがもっと楽しくなりますよ。

店頭に置いてあるサンプルを確認する

ストッキングは、不自然に明るいものを選んでしまうと老けて見えがち。そこで、選ぶときは必ず店頭に置いてあるサンプルを確認するようにしましょう。

確認の仕方は、サンプルのストッキングに手を入れて肘まで通してみます。そして腕の内側の色味をチェックして下さい。変に色が浮いて見えなければ、そのストッキングは合っていると判断できます。どうしても分かりづらいときは、自然な脚の色よりも1トーンだけ暗めの色を選んでみて下さい。

使用しているファンデーションの色味に合わせる

ストッキングを穿くときは、基本的にお化粧をしてお出掛けすることが多いですよね。なので、普段使用しているファンデーションの色味に合わせて選ぶのも手です。

普段使っているファンデーションならば、自分の顔色や肌に合っているはずなので、ストッキングも似た色味を選べば不自然に見えることはありません。顔だけ白かったり脚だけ白かったりと、顔と脚の色味にあきらかな差が出てしまうと違和感があるので、顔色とストッキングの色を統一するとまとまって見えますよ。

細く見えるものを選ぶ

タイツやストッキングを穿くなら、少しでも脚を細く見せたいですよね。脚をしっかり引き締める着圧効果のあるものを選んでみて下さい。太ももやふくらはぎ、足首など部位ごとに着圧数の異なる設計がされているものなら、穿いているだけで素足でいるよりもスラッとした美脚を演出することができます。

常に着圧効果のあるストッキングを穿くのはツライという人も、ここぞという時のための一足を持っておくと良いですよ。

すぐに脚を細く見せたい人へ

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伝線しにくいものを選ぶ

タイツやストッキングは、特に薄いデニール数が低いものだと電線しやすいですよね。気づいたら電線してしまって出先で新しいものを買うハメに…なんてことは、誰でも一度は経験しているのではないでしょうか。

美脚効果はもちろんですが、伝線しにくいものを選びましょう。穴が開いても伝染が広がらなかったり、脚の動きに合わせてしっかりフィットしてくれるものを選べば一日安心して過ごせます。

切り替えのないタイプを選ぶ

タイツやストッキングは、ヒップやつま先に切り替えのあるタイプが多いですが、ミニスカートやサンダルやオープントゥのパンプスを穿くときは、切り替え部分が見えてしまいますよね。

切り替えのないタイプを選べば、ミニ丈でも綺麗に穿きこなすことができますよ。

タイツやストッキングを長持ちさせる方法

タイツやストッキングは消耗品ですが、少しでも長持ちさせたいですよね。新しいものを買ったら、使用する前に柔軟剤で洗ってから乾燥させて、冷凍庫に一晩保存してみて下さい。ビックリすることに、繊維が硬く丈夫になり伝染しにくくなります。

また、乾燥したかかとや膝のガサつきも、繊維を傷つけてしまう原因になりかねません。クリームやオイルなどで脚をしっかりケアして、つっかえることのないなめらかな状態にしておきましょう。

足や手の爪も同じです。伸びた爪は繊維に引っかけてしまいがちなので、伝染しやすくなります。爪はキチンと切って、なるべく丸い形に整えておくと良いですよ。

そして、洗濯するときはそのまま洗濯機に入れるのではなく、必ず洗濯ネットに入れましょう。ストッキングは薄いので、手洗いでサッと洗うだけでも十分。乾燥させるときも繊維が傷つかないようにやさしく扱うように気を付けて下さい。

タイツやストッキングが伝線した時の処置方法

気を付けているつもりでも、伝線してしまうことってありますよね。そんな時のための処置方法をご紹介します。

透明なマニキュアを塗る

穴が空いたり、伝染の面積が比較的小さい場合は、その部位に透明なマニキュアを塗ると、穴が広がりにくくなります。マニキュアを塗ったら完全に乾くまではジッと待ってください。早く乾くために薄く塗るのがポイント。透明だから目立ちにくいです。

ヘアスプレー、制汗スプレーをつける

ヘアスプレーや制汗スプレーは、髪や地肌に密着したら固まる作用があるので、繊維の補強にも使えます。マニキュアと違って出先でも活用できるものなので、これなら鞄の中に入れている人も多いはず。伝線したらスプレーに頼ってみて下さい。