ハーブティーが効果ある!と言われる理由。どんな効能があるのかまとめました

各ハーブティーにはどんな効果がある?-min

最近はスーパーにもハーブティーが並ぶようになってきました。それは、ハーブティーに健康や美容に対して様々な効果効能があるからです。たくさんの種類があり、それぞれの効果効能も違っています。

ハーブティーが良いというのは聞くけれど、日本ではまだハーブティーに慣れないという人が多いかもしれません。ハーブティーにはどのような効果効能があるのか、どんなハーブティーがあるのかをご紹介します。

ハーブティーの効果効能

ハーブティーは、植物の葉や茎、花や実などから成分をお湯に抽出させて、摂取することができる飲み物です。世界中で昔から飲まれてきました。現在良く販売されているのは、乾燥させて作られた「ドライハーブ」です。

そのまま摘み取ったフレッシュなものにお湯を注いで作る、「フレッシュハーブティー」もあります。ハーブティーには、100種類以上もの種類があると言われています。1種類で飲むこともできますし、複数をブレンドすることで、相乗効果を得たり、味をまろやかにしたりして楽しむことができます。

ハーブティーは、それぞれの植物や部位によって、含まれる成分が違い薬理作用も変わってきます。ハーブティーには次のような多くの効果効能が期待できます。

  1. 健康維持
  2. ダイエット
  3. 美肌
  4. アンチエイジング
  5. リラックス
  6. 女性ホルモンバランス調整
  7. 免疫力向上
  8. 精神安定
  9. 血行促進

香りも様々で、その香りによってもリラックスすることができます。ノンカフェインなので、覚醒されることがなく、寝る前に飲むことができます。妊娠中や授乳中にも安心して飲めるものも多くあることでも知られています。

薬のように即効性があるものではありませんが、毎日継続して飲み続けることで徐々に身体の内側から変化して、効果を感じることができるようになります。

目的に合わせたおすすめのハーブティーの種類

ハーブティーはそれぞれの植物に含まれる成分によって、得られる効果効能は違ってきます。自分の今の身体や心の状態に合わせたハーブティーを選びましょう。代表的な目的別のハーブティーをご紹介します。

妊活や不妊

妊娠したいと思って妊活をしている人、不妊で悩んでいる人には、身体を温める、女性ホルモンバランスを整える、抗酸化作用があるものが良いでしょう。

抗酸化作用のあるハーブ

  • ラズベリーリーフ
  • ルイボス
  • ローズヒップ
  • ジンジャー

授乳中(母乳に良い)

産後に母乳をしっかりと出すためには、ママの身体と心の健康が大切になります。産後は急激なホルモンバランスの変化や環境の変化で、睡眠不足になったり、精神が不安定になったりすることもあります。ハーブティーで身体を温める、栄養を補う、リラックスできる、という作用があるものが良いでしょう。

ママにおすすめのハーブ

  • ラズベリーリーフ
  • カモミール
  • フェンネル
  • たんぽぽ茶(タンデリオン)

リラックス、精神安定

ハーブティーは心地よい香りで癒してくれる作用もありますし、ハーブに含まれている鎮静作用によって、イライラした心を静めてくれるものもあります。カフェインが入っていないので、覚醒作用もなく安心してリラックスすることができます。自律神経を整える作用があるものも良いでしょう。

リラックス効果

  • ラベンダー
  • セントジョーンズワート
  • カモミール
  • レモンバーム

美肌

美しい肌を作るために有名な成分としてビタミンCがあります。ビタミンをたくさん含むハーブティーは美肌に良いことで知られています。また、肌の老化を防ぐためには、抗酸化作用のあるものも良いでしょう。

美肌

  • ローズヒップ
  • ハイビスカス
  • ルイボス

胃腸の調子を整える

食べ過ぎや飲みすぎ、ストレスなどで胃腸の調子が悪い時には、すっきりとした味のハーブティーがおすすめです。また、消化機能を高めてくれるものが良いでしょう。

胃腸の調子を整える

  • ペパーミント
  • カモミール
  • レモングラス
  • ジャスミン

ダイエット

ダイエットにハーブティーを取り入れる場合は、代謝を上げたり、デトックス作用が高まったりする作用があるものが良いでしょう。

ダイエット効果

  • フェンネル
  • レモングラス
  • ジュニパーベリー
  • ジンジャー

便秘解消

便秘解消のためには、食物繊維やミネラルが多く含まれていたり、腸の蠕動運動を促進したりするものが良いでしょう。

便秘解消

  • たんぽぽ茶(ダンデリオン)
  • ハイビスカス
  • バードック(ごぼう)
  • ローズヒップ

代表的なハーブティーの効果効能

良く知られていて、比較的飲みやすく、購入もしやすい代表的なハーブティーをご紹介します。

カモミール

カモミールはヨーロッパで古くから良く飲まれているハーブティーです。カモミールには「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」がありますが、一般的に良く売られているのは、ジャーマンカモミールです。

リラックス、胃腸の調子を整える、デトックス、免疫力アップなどいろいろな作用があります。リンゴのような甘い香りがあり、味わいもまろやかです。飲みにくいハーブティーとでも、カモミールをブレンドすることで、やわらかい味わいとなります。ミルクとの相性が良いので、ミルクティーにするのもおすすめです。

カモミールはキク科の植物なので、ブタクサアレルギーのようにキク科にアレルギーがある人は注意をしましょう。

ハイビスカス

ハイビスカスはビタミンCやクエン酸を豊富に含んでいて、美肌や疲労回復に効果的です。鮮やかな赤色をしていて、酸味のある味が特徴です。デトックス作用もあるので、ダイエットや便秘解消にもおすすめです。水出しハーブティーにも向いているので、ゴクゴクと飲みたい時には試してみて下さい。

セントジョーンズワート

セントジョーンズワートは、精神を安定させる作用があるので、気分が沈みやすい時やうつの症状がある人に効果があると言われています。少し渋みのある味なので、カモミールとのブレンドもおすすめです。

セントジョーンズワートには気を付けることがあります。それは、現在薬を服用している人です。抗うつ薬、血液凝固防止薬、免疫抑制薬、強心薬、気管支拡張薬、抗HIV薬などの効果を阻害してしまう可能性があるのです。そういった人は、担当の医師に相談してから飲むようにしましょう。

レモングラス

レモングラスは、レモンのように爽やかな香りが楽しめるハーブティーです。胃腸の調子を整えてくれたり、リフレッシュさせてくれたりする作用があります。また、殺菌作用が高いので、風邪予防や腹痛の緩和にも効果があります。気分が悪い、体調が悪いという時に、すっきりと飲めます。

ルイボス

ルイボスティーは、ポリフェノールを豊富に含み、抗酸化作用が高いことで注目されています。身体に有毒な活性酸素を除去することで、血行促進や代謝アップ、免疫力の向上、ホルモンバランス調整など様々な健康効果が得られます。肌代謝も促進されるので、美肌やアンチエイジングにも効果的です。

香ばしい味ですが、ルイボス特有の香りが苦手な人もいます。ミルクティーにしたり、カモミールやローズヒップなどとブレンドしたりすると飲みやすくなります。

ローズヒップ

ローズヒップはハーブティーの中では、認知度が高いでしょう。それは「ビタミンCの爆弾」とも言われるほど、ビタミンCを多く含むハーブティーで知られているからです。美肌にするため、免疫力を高めるためにも、ビタミンCは重要です。

また、女性ホルモンのバランス調整や便秘改善作用もあるので、女性の悩みに効果的なのです。酸味のある味で、同じようにビタミンCを含む、ハイビスカスとブレンドされることが多いです。酸味が苦手な人は、はちみつを入れて飲むとマイルドになります。

たんぽぽ茶(タンデリオン)

たんぽぽ茶は、西洋たんぽぽの根を乾燥させてローストさせたハーブティーです。食物繊維多く含み、むくみや便秘の解消に役立ってくれます。また、血行促進作用があり、母乳分泌の促進に良いと言われているので、妊娠中や授乳中の人にも愛飲されています。

ローストしてあるたんぽぽ茶は、香ばしくコーヒーに似た味で、「たんぽぽコーヒー」とも言われています。カフェインが含まれていないので、コーヒーとは違い寝る前に飲むことができて安心です。

ラズベリーリーフ

ラズベリーリーフは、子宮を収縮させたり、母乳の出を良くしたりする働きがあるので、生理痛やPMSの軽減、妊活、安産、産後のケアなど、女性のトラブルに効果が期待できます。少し甘い香りでクセが少なく、飲みやすいハーブティーです。

ただ、妊娠初期(3か月未満)は、子宮収縮作用は流産のリスクが高まる可能性があるので、控えるようにしましょう。

ペパーミント

ペパーミントはすっきりと爽快感のあるハーブで、胃腸の調子を整えたり、リフレッシュしたりすることができるハーブとして有名です。その他にも、痛みやアレルギー症状を抑える働きもあります。

生命力の強いハーブですので、家でも簡単に育てることができます。フレッシュハーブでのハーブティーもまた味わいが違って美味しく飲めます。

フェンネル

フェンネルは、胃を強くして、消化促進をする効果があることで古くから愛用されているハーブです。利尿作用や発汗作用もあることから、ダイエットにも効果的です。甘くスパイシーな風味で、他とのハーブとの相性も良いのでブレンドティーにも最適です。

ハーブティーだけでなく、料理のスパイスとしても良く使用されます。特に魚料理との相性が良いので「魚のハーブ」とも言われます。

ハーブティーの効果効能を生活に取り入れよう

ハーブティーには100種類以上の種類があり、それぞれで効果効能も違ってきます。今の健康状態や気分に合わせて、自分に合った目的のハーブティーを探すようにしましょう。例えば、リラックスしたい時にはカモミール、妊活にはルイボスというようにします。

目的別に複数のハーブティーがブレンドされているもの販売されています。ブレンドすることで、相乗効果を感じられたり、飲みやすい味になったりするので、どのハーブが含まれているのかを確認してみると良いですよ。

ハーブティーは毎日飲み続けることで、身体や心への効果が感じられるようになります。毎日飲むお茶を、美味しく飲めるハーブティーに変えて、効果効能を感じてみて下さい。