私達の日々の生活の中には、自然災害や農作物の不作、病気など、普段どんなに気をつけていてもどうにもならないことはたくさんあります。
だからこそ、お清めの塩として1番力がある「粗塩」を用いて、厄除け・邪気払い・お清めを行い、日々の平安を願いたいものです。
クリビー
そこで、皆さんの参考となるように、「厄除け・邪気払いの意味や効果」「塩の選び方」そして「3つのお清めの塩としておすすめしたい粗塩」をご紹介します。
ぜひ、厄除け・邪気払い・お清めの際の参考としてみてください。
目次
邪気払い用に売っているおすすめのお清め用の粗塩
世の中には、お清め用に売られている粗塩が多数あります。
ただ、どんな粗塩を購入し厄除けに使って良いのかわからないという方も多いでしょう。
そんな方のために、おすすめの商品を3つご紹介します。
盛り塩が綺麗に作れる『平釜炊きあらしお』
商品の口コミ内容のまとめ
- 少ししっとりしたお塩なので、盛り塩を作るのにそのままでもしっかり形成できるのは嬉しいです。
- しっとりしていながらも、1週間置いても特に湿気を吸収してべたべたする事もないです
- 玄関に盛り塩をしていますが、「平釜炊きあらしお」に塩を変えた途端ベチャベチャにならなくなりました。
以上が主な評判の高い「盛り塩用 平釜炊きあらしお」レビューです。
平釜炊きあらしおは、盛り塩が綺麗に作れるとして人気の平釜製法による天然塩です。
平釜製法により、海水を綺麗な結晶化させた盛り塩用 平釜炊きあらしおは、白く美しい結晶が特徴的な粗塩になります。
しかもしっとりしているので、塩同士がくっつきやすく、盛り塩が非常に作りやすく理想的な綺麗な形のまま置けますので盛り塩としては1番おすすめです。
ミネラルも豊富に含まれ、自然により近い天然塩なので神の力を受けやすく、厄除け・邪気払いにはうってつけ
単純に厄除け用の盛り塩に使うだけでなく、神棚にお供えしたり、お風呂に入れて穢を落としたりするのにも適しています。
普通の塩では、一週間も置いておくと湿気を吸ってベチャベチャになりますが、平釜炊きあらしおは、ベチャベチャになりづらい塩なので、長い期間 盛り塩として使うことが出来ます。
価格も、1kgで1650円ですから、お試しで購入しやすいです。
効果的に厄除けし、あとの処理も手軽に行いたいという方は、ぜひ一度「盛り塩用 平釜炊きあらしお」を試してみてくださいね。
秀和苑 与論島恵みの塩 命泉塩
商品の口コミ内容のまとめ
- 少し味見してみましたが、旨味のあるおいしい塩でした。
- ミネラルが本当にたっぷりでパワーを感じるので、盛り塩にも使っています。
厄除け・邪気払い用の購入した粗塩なのに、食用としても使うのは、正直、不謹慎なのかな…と思うかもしれませんが、厄除け用に使う塩の量はそれほど多くはありませんし、一度購入してしまうと、大量に余らせてしまう方も多いです。
そこで、お清め用だけでなく食用の塩としても使いたい方におすすめしたいのが、「秀和苑 与論島恵みの塩 命泉塩」。
サンゴ礁が隆起して出来たといわれる与論島の透明度抜群な海水を100%使用して、丹精込めて手作業(平釜製法)で作られた天然の粗塩。
粒も揃っていてミネラルも豊富に含まれているので、盛り塩としてパワーを感じるのはもちろん食用としても健康にいい粗塩です。
ちなみに味は、カルシウムが多く含まれ、しょっぱさの中にほんのり甘さがあります。
食用・厄除け・邪気払い用のいずれの用途にも使える万能な粗塩として命泉塩は非常におすすめですよ。
先程もお話したように、本来ならば、厄除けや邪気払いとして扱う粗塩を、食用に使おうとするのは間違っているのかもしれません。
もちろん、厄除けとして使った塩を、そのまま食用に使うことはNGですが、まだ使用していない塩を食用として使うことで塩そのものを使い切る…
そのような考え方はあっても良いのではないでしょうか。
レビューにもミネラルが豊富に含まれ旨味のある美味しい味とともにパワーを感じると記載されていました。
厄除け・邪気払いとしての盛り塩、お清めのための携帯塩、そして味をまろやかにしてくれる食用と用途が幅広い粗塩…
これこそが、「秀和苑 命泉塩」が人気である最大の理由です。
価格は、200gで650円と若干高めですが、それだけの価値は十分あります。
ぜひ、厄除け・邪気払い用、食用と幅広くお試し下さい。
沖縄大神島の、七福塩
商品の口コミ内容のまとめ
- 霊に悩まされていたので、「沖縄大神島の、七福塩」を使ってみたところ、見事に解消できた。
- 転勤が決まった友人へプレゼントするために、七幅塩を入れたお守りを作りました。
- 健康で毎日を過ごせるようにと思いを込めています。
- 料理やお風呂に入れたりして、体のお清めに使っています。玄関の盛り塩にも利用させていただいています。
「天照大神が、親神から独立するために与えられた」
「七福神が、満月の夜に、不思議な力に導かれ宝船を漕いで神のふるさとと言われる大神島にたどり着いた」
といったような神話が語り継がれ、神の住む島として注目されている沖縄・大神島。
そんな貴重なパワースポットの海水を100%使って伝統の製法で精製された天然の粗塩が、「沖縄大神島の、七福塩」です。
神の力が宿る大神島(島尻)で、海面に照らされる十五夜の満月の夜の海水に徹底的に拘り、その貴重な海水から作られた粗塩…
その想いを込めて、丁寧に平釜製法による手作りで作り上げられた「沖縄大神島の、七福塩」は、月のエネルギーによる浄化作用が非常に高いです。
そのため、厄除け・邪気払いはもちろん、健康維持や五穀豊穣を祈願したりするためにも用いられ大好評!!
また、ミネラル成分が豊富なため、身体の汚れをきれいに落としてくれると効果が期待でき、入浴用・マッサージ用にも非常におすすめ。
やはりレビューにも記載されているように、神が宿る島の海水で精製された塩だけに、厄除け効果が実に高い粗塩ですね。
災厄・邪気というのは目に見えないものなので、厄除け効果といってもなかなか実感するのは難しいかもしれません。
ただ、神の力が宿る島と言われる大神村で作られた塩を使うことで、神のパワーを信じることが出来、その事がプラスに働いてくれます。
どうしてもネガティブに考えてしまいがちな心の穢を清め、災厄・邪気を払うなら、沖縄「大神島の、七福塩」は非常におすすめですよ。
価格は、100gで1404円と割高ですが、神の力が宿り、厄除け・邪気払い・お清めに効果をもたらす希少な塩と考えれば納得できます。
せっかく、厄除け・邪気払いするなら、少しでも効果の高い粗塩を使ったほうが良いです。
ぜひ、みなさんも一度「沖縄大神島の七福塩」を、厄除け、邪気払い・お清め用としてお使いください。
清め塩にはどんな粗塩を選べばいい?選び方
粗塩というのは、文字通り粒子の粗い塩を総称して呼んでいる塩で、この中には、再製加工塩や、精製塩も含まれています。
再製加工塩とは、天日塩を一旦水で溶かし、にがり成分を配合した上で、再度塩として精製したものを言います。
一方、精製塩は、イオン成分を配合することで塩化ナトリウムを生み出し作った人工的な塩を指します。
厳密に言うと、粗塩とは、天然の海水を、天日や風(天日干し製法)・加熱(平釜製法)によって生み出した塩の中で粒子の粗いもの指します。
あくまで、自然のチカラが結集していないと粗塩とは言わないのです。
ただ、近年は、法律によって、製法に関係なく、粒子の粗さで粗塩と呼ぶようになりました。
厄除け・邪気払いをするうえで大切なのは、粗塩の中でも天然塩を使うことが最も大切です。
そもそも、厄除け・邪気払いは、神様に力を借りて行うものとされています。
それなのに科学的に精製された精製塩を使っても、神の力が全く宿っていないので、厄除けにはなりません。
最も神の力が宿っている天然塩を使って初めて、厄除け・邪気払いが成立すると考えてください。
そして、製法を必ずチェックし、天然塩(天日干しか平釜製法のいずれか)であること、ミネラルが多く含まれていることを確認して選びましょう。
厄除け・邪気払いをする上で、どのメーカーの塩が良いといったことは一切ありません。
より天然な粗塩に神の力が宿ると言われているので、天然でミネラル豊富な塩であることを確認することが何よりも重要と考えてくださいね。
粗塩を使った浄化のやり方
先程もお話したとおり、天然塩でミネラル豊富な粗塩を使うことで、厄除け・邪気払いに効果をもたらすことが出来ます。
とはいえ、どのように浄化して良いのか分からなければ、全く効果は得られません。
では、ここからは具体的に厄除け・浄化のやり方(方法)を4つご紹介します。
具体的に厄除け・浄化のやり方(方法)を4つ
- 風呂に入って使う方法
- 盛り塩による厄除け方法
- 持ち運び塩
- 体に塩をふりかける
風呂に入って使う方法
近年は入浴用にお風呂に塩を使い、全身の汚れを落としたり、リラックスしたりする人が増えていますよね。
実は、粗塩をお風呂に入れて浸かることで、全身の汚れが落ちるだけでなく、邪気をも払ってくれるのです。
やり方は至って簡単で、粗塩を浴槽に50g~100g入れてお湯で溶かし、あとは浸かるだけ…
たったこれだけのことで、全身の汚れだけでなく災厄・邪気も振り払われ、厄除け効果をえられます。
またリラックス効果も得られるので、一石三鳥とかなりお得です。
決して難しい方法ではありませんので、ぜひ、試してみてくださいね。
盛り塩による厄除け方法
皆さんは、神社の入り口や各家庭の玄関先などで、盛り塩されている光景を見たことがありませんか?
白い皿(皿の形も五角形・六角形・八角形のものなどが多い…)にもられた盛り塩を見ると、厄除けをされているのだと印象を受けますね。
実はこの光景は、盛り塩の基本的なやり方に則って行われたものなんです。
皿の色は白が基本
あくまで基本的な考え方ですが、皿の色は白を選び、丸型・五角形・六角形・八角形が良いと言われています。
白というカラーは、浄化をイメージさせる色であり、物事をリセットさせる(白紙に戻す)という意味合いも持っています。
そのため、基本的な考えとして、厄除けには白い皿が使われているのです。
また、皿の形についても、五芒星・六芒星・八掛の形になぞらえて、五角形・六角形・八角形の皿などが使われることも多いです。
ただ、あくまでこれは基本的考えによる皿の選び方に過ぎません。
近年はラッキーカラーを用いた丸型のお皿に塩を盛る方も増えています。
なので、基本的に白を用いたさらに塩を盛る方法があると覚えておく程度で良いでしょう。
塩を山形に盛る
盛り塩を見ると、その多くが山型にもられていませんか?
これは、神(天)からの波動を、三角形が受け取りやすいと言われていることが一つの理由。
この考えは、ピラミッドにも当てはまります。
古代では、生者が死者の世話を行うことで天界(来世)に届け、死者は来世で有力者となり、生者に平穏な日常を与えると考えられています。
そのため、最も安定して神のパワーを受けられ、死者を来世に届けやすいとされている三角形をモチーフにしたピラミッド上の古墳としたのです。
もちろん、これは諸説の一つであり、絶対というわけではありません。
しかし、このような言い伝えを人々は信じ、盛り塩にも生かして、三角形の山の形を模した形状に塩を持っているわけです。
基本的に湿度を持った塩を使い盛り塩をするので、少し力で抑えて、塩を山の形に固めていくことで、山なりの盛り方は完成します。
ただ、どうしても難しいという方には、盛り塩用のグッズもあるのでご安心してください。
盛り塩固め器 塩盛セット小 円錐タイプ 皿 2枚付
商品のレビューに書いてある良い内容
- 軽くキュッと押し固めればホロホロと崩れる事もありません。ヘラが付属しているお品も見受けられますが、こちらのお品を使えばまったくその必要はありません。お勧めです。
- トイレと玄関に盛り塩を置いてます。手になじんで、使いやすいです!
オーソドックスな盛り塩を作るためのキットセットです。
盛り塩を作るのが難しいという方向けに、盛り塩用の小皿2枚と塩水タイプのカップを一つセットにしています。
単純に用意した塩を盛り塩固めき(円錐状のカップ)にセットし少し力を入れて押し込み固めましょう。
あとはお皿にひっくり返してカップを剥がすだけで盛り塩が完成します。
実に簡単に盛り塩ができるので非常におすすめですよ。
レビューにもあるように、軽く押し固めるだけで、きれいな山なりの盛り塩が完成するのは実に嬉しいところですよね。
わざわざ手前で三角錐の入れ物を作って盛り塩を作らなくても良いわけですし、袋から開けて山なりになるように塩を注いでも、綺麗な形にはなりません。
手間暇を考えると、「盛り塩固め器 塩盛セット小 円錐タイプ 皿 2枚付」を使ったほうが、効率的でおすすめですよ。
価格も、1230円ならそれほど高くは無いので、どうしても盛り塩を作るのが難しいと言う方は、一度ためしてみてくださいね。
盛り塩を置く場所
盛り塩がどんなにきれいに作れても、適切な場所に置かなければ全く効果は出ません。
では、どの場所に盛り塩を置くのが好ましいのでしょうか?
盛り塩は、邪気の入り口とされる玄関口(内側)や、部屋の四隅に置くのが好ましいとされています。
玄関先に置くことで邪気が入り込まず、また部屋の四隅に盛り塩を置くと、部屋全体が浄化され、重たい空気が消えていきます。
あくまで厄除け・邪気払いのための盛り塩なので、少しでも効果的に邪気を払えるように、玄関先・部屋の四隅に置くよう心がけましょう。
持ち運びだけでも効果あり
厄除け・邪気払いに塩は効果的と言われていますが、それは単純に持ち歩くだけでも効果があると言われています。
ただし、ジップロックに入れて持ち歩くと、完全に密閉されてしまうために、厄除け効果は期待できません。
そこで、おすすめしたいのが、ティッシュや紙で二重に包んで持ち歩くという方法です。
これなら、塩がこぼれにくく、密閉されていないために、邪気をしっかり払ってくれます。
持ち込む量は、大さじ一杯程度で十分です。
量が多いから、効果が高まるというわけではありませんし適度な量で十分効果は期待できます。
なので、あくまでお清めとして、大さじ一杯の塩を持ち歩くよう心がけましょう。
塩をふりかける
みなさんも、葬儀の帰りなどで、お清めの塩を両肩にふりかけるというシーンを見かけませんか?
これも、実は、厄除け・邪気払いの方法として、古くから用いられた方法です。
玄関先で、肩から背中に向けて粗塩をふりかけるだけといった至ってシンプルな方法です。
たったこれだけの方法で、厄除け・邪気払いができるので、ぜひ試してみてくださいね。
使い終わった使用済みの塩はどうすればいい?
さて、ここまでは、厄除け・邪気払いの方法をお話してきました。
しかし、当然、厄除けに塩を使ってそのままというわけにはいきません。
基本的に盛り塩の場合でも、1週間をめどに交換すべきと言われています。
ただ、厄除けに使い終わった使用済みの塩をどのように処分すれば良いのか?
多くの人が、この処分の仕方に頭を悩ませているのも現状…
そもそも、悪い気や、災厄を塩にたくさん吸わせているわけですから、食用に使ってしまうのはNG。
もし、食用に使ってしまったら、悪い気がそのまま身体に取り込まれてしまい、せっかくの厄除けが意味のないものとなってしまいます。
とはいえ、いつまでもそのまま放置というわけにもいきません。
では、どのように処分すれば良いのでしょうか?
その方法はいたって簡単です。
単純にトイレやキッチンに流してしまえば良いのです。
要は水に流すという話…
迷惑を掛けられた相手から謝罪を受けて、今までのことをチャラにするという意味合いで、水に流すという言葉を使います。
この水に流すという言葉の語源は、神事による禊に由来していると言われています。
集団生活によるトラブル、仕事上のミスが発生した時に、昔は禊を行い、きれいに体を清め、また元の生活に戻っていくという習慣がありました。
この禊によって、今までのことはなかったこととしようという考えが定着し、水に流すという言葉が生まれたのです。
当然、厄払いに使った塩も禊と同じように、トイレやキッチンで水に流し清めることで、災厄を綺麗さっぱり流してしまうというわけ。
実にシンプルな考え方ですよね。
このように、普通に流してしまえば処分できますので、ぜひ覚えておきましょう。
庭がある家庭での処分法
基本的にはキッチンやトイレで水に流してしまえば、厄除けに使った塩を処分することは簡単にできます。
ただ、それだとせっかくの塩がもったいないという人もいらっしゃるはず…
そこで、ご家庭に庭があるという方は、除草剤代わりに使うことで、もう一つの役割を果たすことも可能です。
そもそも除草というのは、雑草を枯らしたり取り除いたりする(雑草をこれ以上生えさせず断ち切る)ために行うものです。
なので、雑草を除去・枯らす目的で使うなら、悪い気を吸った塩を使うのは、雑草をこれ以上生えさせない意味として、理にかなっています。
あくまで断ち切る(またはマイナスにしてしまう)ことを目的とした使い方として、除草剤代わりに、厄除けとして使用した塩を使うのは最適…
ぜひ厄除けの塩の処分で困っている方は、試してみてくださいね。
なぜ塩で邪気払いができると言われているの?
塩に殺菌効果やきれいにする効果があるとはいえ、それと厄除け・邪気払い(お清め)効果は全くの別物…
あくまで、塩そのものに邪気払いの効果があるわけではなく、多くは迷信から来ている風習に過ぎません。
とはいえ、邪気という目に見えないものを振り払うには、たとえ迷信であったとしても信じたいというのが人の心情です。
では、何故、人は塩で邪気払いができると言い伝えているのでしょうか?
そもそもいつの時代から、邪気払いができると言われているのか、そのルーツをご紹介していきます。
塩に汚れを落とすという役割があるため
塩には、殺菌作用・防腐効果があると言われています。
もちろん、塩そのものに殺菌・防腐効果はありません。
あくまで、塩を使うことによって、浸透圧によって水分が除去され微生物が生きられなくなるために、殺菌・防腐効果をもたらしているのです。
漬物や干物など、塩を使って食品の長期保存を可能にしているのも、この浸透圧による殺菌・防腐効果がもたらす効果の一つです。
そして、この殺菌効果(汚れを落とす効果)が、厄という汚れも落としてくれると、昔から厄除けの一つとして塩を使い厄払いをしていた。
その実績から、厄除け効果があると言い伝えられてきたわけです。
塩をつかったから、邪気がきれいに振り払われると科学的に証明されているわけではありません。
そんな摩訶不思議な力は、さすがに塩にもありません。
とは言え、目に見えない力が相手だからこそ、たとえ迷信であったとしても、古くから言い伝えられていることを、誰もが信じているわけです。
そして、いまの時代も、塩には厄除け効果があると言われ続けているのです。
さて、皆さんは、大相撲で力士が塩をまく行為を見たことがありませんか?
実は、大相撲で力士が塩をまく理由も、塩の汚れを落とす(清め)の効果を信じ、土を清め五穀豊穣を祈願して土俵に撒かれているのです。
土俵には土の神様が宿り、相撲も五穀豊穣を祈願して執り行われていたと言われています。
それだけに、邪気を払う厄除け神事として塩を撒く行為が伝統として残っているわけです。
このように、厄除け=汚れを落とすという言い伝えから、塩に邪気を払う効果があると言われているのです。
遺体を保存するために古くから塩が使われていたから
人の命が亡くなったあと、遺体をそのままにしておけば、当然腐敗してしまいます。
なぜなら人の命の多くは水分でできているわけですから、死と共に、人体に宿る熱量が消え、次第に水分に微生物が集まり腐敗が進むのです。
そのため、長く腐敗が進んでしまうとミイラとなってしまうのです。
そこで、古くから、多くの人たちは、死者を弔うまでの間、塩を使い遺体を保存していました。
今でこそドライアイスが使われていますが、昔は、浸透圧による殺菌・防腐効果をもたらす塩が用いられていたのです。
そして、死者(遺体)の防腐のために塩を用いたことから、死者の魂をきれいにする(霊を浄化させる)と考えられ厄除けに使われたと言われています。
防腐のために使われたのだとしても、死者に対して塩が使われていたからこそ、霊を清め邪気を払うと言われたのです。
もちろん、死者=悪霊というわけではありませんし、邪気扱いするのは大変失礼な気もします。
しかし、霊とは死者の魂であることに変わりは無く、その中の悪い霊(悪霊)を振り払う行為(魔除け)と邪気を払うということが繋がっている…
そのように考えると、塩が死者の霊を清め、遺体の腐敗を防ぐために使われてきたことで、邪気を払うと言われるルーツとなったのも理解できます。
みなさんも、ぜひ、正しい方法で、厄除けとしても塩を使ってみてくださいね。
日本書紀に記された言い伝えが理由
おそらく歴史の授業で、日本古来の歴史書の一つとして日本書紀という言葉を聞いたことがあるはず…
その中には、神話に登場するイザナギノミコトが、黄泉の国から帰ってきた時に、海水で穢れを落とし禊としたという話が書かれています。
この禊を一つのルーツとして人々は、厄除け・邪気払いとして塩を使うと良いと言い伝え続けてきたと言われています。
もちろんこれも一つの説なのですが、海水に含まれる塩が、汚れを落とす効果が期待されると、古くから知られていたのは事実。
そして、その形が、いろんな説を通じて、厄除け・邪気払いに効果があると言い伝えられてきたわけです。
ぜひ、由来となる説も抑えながら、厄除け・邪気払いに塩を使うようにしましょう。
塩による厄除け・邪気払いの意味を知る理由
塩(厳密には天然塩)を使うことで、厄除け・邪気払いを行う意味については、先程お話したとおりです。
ただ、目に見えない相手に塩を使って厄除け・邪気払いしているのに、意味など知って何の役に立つのかと思う人がいるのも事実。
では、塩によって厄除け・邪気払いができると何故言われているのか、その意味を知る理由とは、一体何なのでしょうか?
それは、厄除けや邪気払いが、祈祷の一つとも言うべき行為だからです。
祈祷というと、少し大げさかもしれませんが、厄除けや邪気払いも、「災厄や邪気によって不幸がもたらされないように」と願う行為。
一種の祈祷といっても過言では無いのです。
それなのに、その意味を知らずに儀式的に行っているだけで、果たして効果が現れるでしょうか?
気持ちの入っていない祈祷に、神様が力を貸してくれるわけがありません。
厄除けや邪気払いは、人間の力でどうこうできるものではなく、神の力を借りて振り払うものです。
だからこそ意味やルーツを知っておくことは必要なのです。
ぜひ、みなさんも今回ご紹介した、塩を使った厄除け・邪気払いの意味や目的、方法・おすすめの塩を参考に、正しく厄除け・邪気払いをしてください。
そして、災厄が振り払われ、みなさんが少しでも幸せで平穏な暮らしができることを願っています。