塩水うがいは風邪や口内炎にも効果あり!?

塩水うがいは効果ある?-min

「家に帰ってきたら、まず手を洗ってうがいをしなさい」なんて子供のころよく言われませんでしたか?

外から帰ってくると、手や口の中にバイキンが付着するので風邪の予防のために手洗いとうがいをします。

子供のころ喉が痛いと言うとおばあちゃんに 「塩水でうがいしてきなさい」なんて言われましたが、「なぜ塩なんだろう?」と思ったことがありました。

そうなんです。この塩うがいって実はやり方を知っていれば、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に効果的なんだそうです。

そこで今回は塩を使ったうがいの効果や方法をご紹介していきます。

塩水うがいの効果

塩水でうがいすることによって感染症予防になるというカギはなんといっても塩ですよね。

おばあちゃんよりもずっと昔、2000年以上前に書かれた新約聖書の中に収められているマタイによる福音書には「塩は腐敗を防ぐ」と記述されています。

こんな昔から塩は殺菌効果があるので腐敗を防ぐといわれていたわけですが果たして本当なんでしょうか?

塩水うがいによる予防効果

塩うがいをすると口の中にいる細菌は減少します。1度塩水でうがいすると2,3時間はその効果があるとも言われています。

口の中からのどの奥まで粘膜に覆われています。外にいるときの呼吸によってこの湿った粘膜にほこりやごみ、ウイルスがくっついてきます。

このくっついてきた物を排除することによって風邪やインフルエンザといった感染症を予防するんですね。

「粘膜にくっついているなら水で洗い流せば出せるでしょ?」と思いますよね。

塩を入れてうがいするのにはもうひとつ効果があると言われているんです。

塩には殺菌効果以外にも効果があるの?

漬物を漬けたことはありますか?きゅうりを塩に漬けて軽くもんでしばらくすると水が出てきます。

これは塩のもうひとつの作用である浸透圧による脱水が起こるからなんですね。

口の中や喉の粘膜に塩水が付くことによって粘膜から脱水作用が働いて水が出るときに、ほこりやウイルス、花粉なども一緒に放出されるので効果があると考えられています。

口内炎には効果は?

口の中の粘膜に傷ができて細菌が入ってしまい炎症を起こるのが口内炎です。

口内炎ができてしまったら雑菌を増やさないために、口の中全体を清潔にすることがカギとなります。

塩の殺菌効果によって細菌の増殖を防ぐので、口内炎にも塩うがいをするといいと言われています。

こまめに口の中を塩うがいできれいにし清潔な状態をキープすることをおすすめします。

塩うがいで口臭は減る?

口臭の原因である口の中の食べカスを除去することで、細菌が育ちにくくなることから塩うがいをすれば口臭予防になるでしょう。

ドライマウス(口腔乾燥症)は口の中が粘ついたり歯垢が増加しやすくなり、結果的に口臭を感じるようになる症状です。

塩によって殺菌することと、浸透圧による脱水効果で唾液の分泌を促してあげることで、ドライマウスの予防にも効果を期待できます。

塩水うがいの塩水の作り方・コツ

塩水うがいをするときに、塩の濃さや回数はどれくらいなの?ってなりますよね。

回数を増やせばいいというものでもないですし、塩の濃度が濃ければ効き目がいいというわけでもありません。

むしろ濃すぎで逆効果だったなんてこともありえるので、塩水の作り方から、うがいのコツまでを説明していきます。

水と塩の分量は?

水500cc(ペットボトル1本分)の対して5gから7gくらいの塩が適量です。

わかりやすく説明すると塩を小さじすりきり1杯で約6gが目安になります。

実際に口腔内の粘膜が荒れたときにお医者さんの相談したところ、「250ccに対して小さじ1杯の塩でうがいをして吐き出しなさい」 といわれた記憶があります。

塩を入れすぎて塩分濃度が濃くなると、うがいしたときに喉が焼けるように痛くなったりしみて、粘膜を刺激しすぎてしまうので逆効果ですのでやめましょう。

どうしても濃い塩でうがいをしたいと思う方は、塩水うがいする前に医師に相談することをおすすめします。

水の温度はぬるま湯だと塩も溶けやすく喉に負担がかからないので、うがいにも最適です。

水以外の塩うがいでもいいの?

実はこれもおばあちゃんの知恵袋なんですが、緑茶に塩を入れてうがいをするといいなんて、昔から言われていたんですね。

うわさや言い伝えではなく本当に効果があるのかが重要ですよね。

お茶の中には皆さんも一度は耳にしたことがあるであろう「カテキン」が含まれています。

このカテキンには殺菌作用、抗菌作用、虫歯予防、口臭予防があると言われているんです。

つまり緑茶に塩を入れてうがいをすれば、さらに効果が期待できるというわけです。

では紅茶ではどうなんでしょうか?風邪を引いたら紅茶でうがいをするといいなんて話もありますよね。

紅茶に含まれるテアフラビンという成分にはカテキンよりも効果が高いという報告もあり、カテキンの効果以外にも歯周病菌を抑制するという効果まで発見されています。紅茶で塩うがいするのもよさそうですね。

塩水うがいの行い方とコツ

まず作った塩水を使って口の中をゆすぎましょう。

コツはほっぺの肉を使ってブクブクと水を動かして、口の中に残っている食べカスと粘膜にくっついている雑菌たちを出してしまいましょう。

口の中の洗浄が終わったら、いよいよ塩水うがいで喉の奥をきれいにしていきます。

塩水を口の中に入れて上を向いてうがいをします。

舌を下に押す感じで、喉を少し開いてあげると粘膜全体に塩水がいきわたります。

声を出すような感じでガラガラと20秒ほどうがいをしたら吐き出します。このうがいを、3,4回繰り返しましょう。

飲み込んでも塩なので問題はありませんが、お子さんと一緒にやるときは吐き出させてあげてください。

塩水うがいで予防しよう

塩水うがいをすることによって感染症や口臭の予防、口内炎にも効果が期待できることがわかりましたね。

風邪を引いている最中に塩水でうがいするのも効果的という話もありますが、風邪を引いてしまう前に予防していくことが大切です。

水以外にもお茶や紅茶に塩を入れて効果をアップさせる方法もあったりして期待できますね。

喉がイガイガしたり不快感があるときは2,3時間に1度塩水でうがいして、口の中を清潔に保つのもいいアイディアです。

乾燥した冬や花粉の季節だけでなく、普段から予防していくことで1年を健康に過ごせるよう塩水うがいを試してみてください。

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