パキポディウム(Pachypodium)の中でも1番人気が高いのがグラキリス(gracilius)。
クリビーもグラキリスの形が好きで、種から育てています\(^o^)/
現地株のようなシルエットを目指して、さまざまな条件下で実生を行っていますよ。
パキポディウム・グラキリスの生息地の環境
まず、グラキリスを育てるために知りたいのが、そもそもパキポディウム・ロスラーツム・グラキリスが生息している現地の環境はどうなの?ということです。
やはり育てる上で現地の環境、温度、天候は知っておいたほうがいいです。
パキポディウム・グラキリスが生息しているのは、自生地は『マダガスカル』
マダガスカルのイザロという地域に自生しています。
イザロの年間の気温と降水量は下の画像のとおりです。
マダガスカル イザロの年間の気温
マダガスカル イサロの年間の雨量
1番寒い季節(5月~8月の乾季)でも最低温度が7度です。平均気温の最低は、14度。
日本と比べると温かい気温に自生していることがわかります。ただ、グラキリスは、標高300~1000mの環境で自生していますので、上の画像の温度よりも低い気温の中で育っています。
雨量は、10月ごろから3月までに集中して降っています。この時期にグラキリスは、幹に水分を蓄え気温が低く雨量も無い乾季に備えています。
なので、日本で考えるとパキポディウム・グラキリスは、4月ごろから11月初めまでに水分を蓄えさせつつ大きく成長させてあげる必要があるのです。
そして、寒くなってくる11月中頃から翌3月まで休眠させるのが一般的なグラキリスの育て方になります。
現地の環境から考えるグラキリスの育て方
※今回お伝えするパキポディウム・グラキリスの育て方は、完全な正解ではありませんが、様々なサイトや実際の経験からまとめた内容になります。参考にしてあなたなりの育て方を見つけてください。
通販で購入した現地株の育て方
気温が暖かくなる3月、4月
冬の季節が終わり気温が暖かくなるにつれて自然とグラキリスは、休眠から目覚めていきます。
この時期は2週間に一度くらいの水やりで様子を見ながら水やり間隔を短くしていきます。
気温が15度を超えてきたあたりで、外管理がおすすめです。
外に出した場合は、直射日光がよく当たる場所に置くことが大事です。
雨の日もそのままにしましょう。
ただ、何日も雨が続く場合は、一度退避させるのがいいかもしれません。
理由としては、根腐れの心配です。何日も雨が続くと常に用土が湿った状態になり、根腐れする可能性があります。
しかし現地の環境を見ると、雨季はずっと降っていたりしますので、そこまで心配しなくてもいいのかな?というところでもあります。
外管理は、寒くなってくる10月半ばから11月あたりまでにしておきましょう。
室内管理になったら、日光がよく当たるところに置きましょう。
欲を言えば日光が多く当たり、気温も最低5度を下回らないところがいいです。
寒くなるにつれてどんどん葉っぱが落ちていきますが、枯れている訳ではありません。
冬、乾季に向けて休眠の支度をしているのです。
徐々に水やりの回数、量を減らし、最終的には断水しましょう。
ここで判断が難しいのが、断水期間中でも多少水をやる。という人もいることです。
どっちが良いのかはまだ私も判断できません。。。
休眠中でも水をやるというひとは、2週間に1度ないし1ヶ月に1度表面が濡れるくらいの水をあげるそうです。
ただひたひたにはあげないようなので、注意してください。
このあたりは実際に育てつつ正解を探していくことになると思います。
温室があればそんな心配はないのですがね。
気温については、最低でも5度を下回らないように常に管理しましょう。
できれば10度くらいあるといいのですが、冬で10度以上を保つのは難しいです。
以上がパキポディウムグラキリウスの育て方になります。
現地株を購入できる販売店
楽天市場やヤフーショッピングでグラキリスの現地株は購入することができます。
参考 楽天市場で販売中のグラキリス楽天市場現地株を購入する際の注意
現地株を購入する際に、「未発根」と書かれているものがあります。
初めてグラキリスを購入するという人にはこの「未発根」が記載されている商品の購入はおすすめしません。
なぜなら、発根しなかった場合次第に枯れていくことになるからです。
発根管理がきちんとできるのであれば、未発根は安く買えるチャンスにもなりますが、初めてなら無難に発根済みの現地球を購入しましょう。(安くありませんからね…)
植替えのタイミング
現地株の植え替えのタイミングは、1,2年に1度の頻度になります。
胴回りと鉢のサイズをみて植え替えを決めてもいいですし、用土が団子状に固まってしまったら変える。というのでもいいでしょう。
植え替え用の用土は、水はけのよい土にしましょう。
おすすめの用土
- 赤玉(硬質がおすすめ)
- 腐葉土(完全熟成のもの)
- 日向土
- バーミキュライト
- ピートモス
- くん炭
- マグアンプ(中粒もしくは大粒)
- くん炭
赤玉は、株のサイズに合わせて小粒か中粒を変えましょう。
そしておすすめは、硬質です。硬質だと粒が崩れづらく団子状になるのを防いでくれます。
団子状になると、水はけが非常に悪くなります。
私が購入している硬質赤玉のショップ
腐葉土は、近くのホームセンターでは完全熟成のものがありませんので、ネット通販で買っています。
一度ホームセンターで買った腐葉土は、中途半端なもので葉っぱがそのまま残っていました。。。
先程の赤玉土と同じショップなので、合わせ買いで送料無料を狙って買っています。(3000円以上で送料無料)
種から育てる実生の場合の育て方は違う!
パキポディウム・グラキリスは、種から育てることができます。
クリビーも種から育てており、毎日の観察が楽しいですよ♪
グラキリスを種子から育てる場合は、先ほどの育て方とは異なります。
実生(みしょう:種から育てること)は、水を切らさないことが大事になります。
用土がカラッカラな状態が1,2日続くと簡単に枯れてしまいます。
それに日光を当て過ぎれば、葉っぱが枯れてお亡くなりになります。。。(私は枯らしてしまった経験があるので、皆さんには悲しい思いをしてほしくありません。。。)
>パキポディウムを種から育てる実生の育て方
また種から育てると日本の気候に強い株に成長しますので現地株よりも育てやすいです。
三ヶ月位経つと結構大人のパキポディウムグラキリスに姿形が近づいてきます。
グラキリスの種子を買える場所
グラキリスの種子は、楽天市場やYahooショッピングで購入できます。
また種は、海外から購入したほうが安いため個人輸入を行う人もいます。
私も個人輸入で購入しています。
ただ発芽保証はありませんし、種子輸入の際の検疫がありますので、意外とお金はかかります。。。
なので、数株育ててみたい!という人は、Yahooショッピングやヤフオクで種子を購入することをおすすめします。
ただヤフオクは、違う植物の種という可能性も0ではありませんので、自己責任です。
こちらのショップさんだと発芽率確認しているのでおすすめですよ(90%以上のようです)
グラキリス意外にもクリビーは様々なパキポディウムの実生に挑戦しています。
ぷっくらした子やシュッとした子と様々で可愛いでしょ\(^o^)/
>インスタしてますので、クリビーのインスタ見てください(^^)
実生(みしょう)の場合の植替えのタイミング
クリビーが種から育てているときに行っている植え替えのタイミングは、2つ。
3枚目 本葉が出てきたとき。
5月の温かい日
小さい株を大きくするには、植え替えは必須といえます。
特に栄養素を含んでいない実生用の用土を使っている場合は、本葉が出てくるまで成長したら栄養がある用土に植え替えてあげたほうがよく成長します。
パキポディウム・グラキリスのさまざまな写真
グラキリスの花